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ソムリエ二次試験、出やすい収穫年(白)

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で当てるということが求められる「収穫年」「生産国」「主なブドウ品種」という3項目の中で最も難しいのが収穫年です。

多くの受験者を見ていると、ほとんどの方が「えいや」と適当に決めているようです。本番の試験では時間が非常に限られているため深く考えることができず、仕方ありません。

出やすい収穫年を知っておこう

しかし、やはり出やすい収穫年というのは存在します。過去20年間のソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパート二次試験の白ワインの出題について、試験年度の何年前の収穫年のワインが出題されたかをまとめてみました。例えば、2015年度の試験に2012年のワインが出題された場合は「3年前」とカウントしています。

白ワインの収穫年別出題率
収穫年出題率2021年度で相当する収穫年
1年前16%2020年
2年前48%2019年
3年前20%2018年
4年前14%2017年
5年前2%2016年
6年以上前0%2015年以前

白ワインは2年前が出やすい

白ワインは、半分くらいの出題が試験年度の2年前のワインです。実はこれは、白ワインが市場に出回るサイクルを考えると、ごく自然なことなのです。

白ワインは一般に、収穫の12〜18ヶ月後に日本で発売され、在庫がなくなり次第終売となり、次の収穫年に切り替わります。1年前だとまだワインが日本に到着していない場合も多く、逆に3年前だともう輸入元に在庫が残っていないことが多く、結果的に2年前というケースが一番多くなります。

回答の指針

このように出題率の大きなピークは2年前にあります。したがって収穫年がよく分からない場合は、下記のように回答することをおすすめします。

  • フレッシュさが十分に感じられる: 2年前(2021年度の試験なら2019)
  • 落ち着いた味わいである: 3年前(2021年度の試験なら2018)

このあたりは数多くテイスティングして感覚を体得する必要があります。

ただし、産地が南半球のワインだと思ったら、北半球よりも収穫時期が半年早いので、収穫年が1年新しくなることが多くなります。上記の表で1年前という出題は、その多くが南半球のワインです。