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論述試験について・答案作成のコツ

キーワードを書き出す

前述した通り、論述試験の答案作成は、時間との戦いとなります。まず、最初に問題文を読んだら、キーワードを素早くいくつか書き出し、それに肉付けをして文章に仕立てることをおすすめします。

例えば、下記のような問題が主題されたとします。

  • 生酛と山廃酛について200字以内で説明してください。

一次試験に合格した方なら、下記のようなキーワードが、すぐに頭に思い浮かぶでしょう。

  • 速醸酛、生酛、山廃酛
  • 乳酸菌
  • 生酛 → 江戸、山廃 → 明治
  • 生酛 → 山卸、山廃 → 水麹
  • 速醸 90%、山廃 9%、生酛 1%

殴り書きでかまいません。あらかじめキーワードを書き出してください。3〜4個キーワードが思い浮かべば、あとはキーワードに肉付けして文章が作れます。文字数は200字以内と指定されている時は、180〜200字に収めることをおすすめします。

また教本に記載されていない事でも、それが正しければ書いてかまいません。あなたの日本酒と焼酎に関する知識をフル活用して文章を作りましょう。

模範解答の一例

生酛山廃系酒母は、速醸酛とは異なり乳酸を添加するのではなく、乳酸菌を増殖させて乳酸菌が生成する乳酸を利用するタイプの酒母である。両者は、江戸時代に製法が確立された生酛と、明治期に開発された山廃酛に分かれる。生酛と山廃酛の違いは、生酛は酛立て後に「山卸」という作業を行い麹米をすりつぶすが、山廃酛ではその代わりに「水麹」を用いる。現在のシェアは速醸酛90%、山廃酛9%、生酛酛1%程度である。(195文字)

原稿用紙に書き写してみよう

A4横書きの原稿用紙を用意して、この模範解答をまず単純に書き写してみることをおすすめします。下記の原稿用紙をおすすめします。

書き写す時に時間を計りましょう。それがあなたが200文字を書く速度です。本番ではそれを3本書く必要があります。