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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 渡邊聡さん

第4章 1次試験の学習方法と本番まで

ワイン検定からのご縁もあり、先生の丁寧な説明の中にも、無駄がなく、覚えるべきポイントのいるモノといらないモノのメリハリ、考え方のシンプルさが自分に合っていたので、ワイン受験.comに記載されている内容とオリエンテーションで説明のあったアドバイス通りに学習する章の順番を決めて進めていきました。重きをおく章、残りの数週間で一気にやる章のメリハリです。

学ぶ章にNoをつけて学習順序を決め、実施した完了日を見える化していきます。そうすることで、どこまでを何周したのか、どのくらいの期間がかかったかも可視化され、進捗具合もわかるため、三章のアクションプランとの対比ができます。進めていく中で、どれだけ理解できているかに意識を高めて進めていくことがポイントです。(2周目くらいから強く意識)

実際にどんな感じでやっていたかは下記の画像を参照ください。(汚いですが…)

優先度の高い章は写真で記している1(ワイン概論)〜19(日本酒)までを集中して進めていきました。

勉強の順番

12/末〜3/末まで(教材が来るまで)

この時期は、ワイン受験.comの1次試験対策講座と1次試験対策動画をメインで活用し、杉山明日香さんの参考書「ソムリエ試験対策講座」と併せて、マインドマップで各章をまとめていきました。

このまとめのベースは、1次試験対策講座で記載されている内容です。先生が親切丁寧に出題されるポイントが各章毎にまとめられているため、この内容を元にしながら教本が無い中ですが、参考書で理解を深めていきます。

この時点では、まだ頭にうっすらと入っている状態ですので、焦る必要はないと思います。全ての章のイメージをこの早い段階で、後々のために、どの様な感じかを掴んでおくと良いと思います。

3/末〜7/M(教材がきてから)

いよいよ教本が自分の手元に来た時は分厚さに愕然です。もう逃げも隠れもできない、そんな思いが強くなってきました。これまでまとめた内容に対し、変化点や抜け漏れ確認に入ります。

教本が来る時期に、ワイン受験.comでは、昨年度との変化点について整理した内容を掲載いただけるので非常に助かります。

このポイントに絞って再度見直しを行い、すべて受験する年の内容にまとめ上げ、1次試験対策動画と教本、そして自分でまとめた内容を何度も見て、書いて理解を深めていきました。

この間、6月頃からワイン受験.comのソムリエ試験問題集を取り入れます。アウトプットに時間の比率を上げていき、誤った問いはなぜか、何処が自分が弱いか、様々な点が見えてきますので、この点をしっかり抑えることが重要です。先生の問題集はCBT方式に対応しているため、毎回出題される問いが違うメリットがあり、優先度の高い章に特化して繰返しながら解きました。この時点で、記憶の定着度は約60%くらいだと思います。

7/M〜

この時期から、ワインスクール山崎塾・受験対策直前講座が始まり、私の場合は自分の弱い国に参加しました。自分自身の都合で受講できるこのシステムは本当にありがたいです。この講座は大詰めの時期ですので、これから受験される方は受講されることをお勧めします。自分がこれまで学んできたポイントの再確認と、絶対におさえておくべきポイントを先生がこれまでの出題傾向からしっかり教えて頂けるので、効率的に学習できます。(ここが本当に大きなメリットです!)

特に私の場合、ほぼ覚えられなかった料理に関しては、先生から教わった範囲をしっかり抑え、本番で見事に出題されたのは記憶に新しいです。

7/末〜

いよいよ1回目の試験が近づいてきました。先生の教え通り、それ以外の章(No.20〜33)を本腰入れて学習開始です。各章毎にマインドマップでまとめた内容と1次試験対策動画を見ながら学習を進めます。この際、記憶の定着に伸び悩んでいたのですが、自分はイメージ(全体の視覚化)すると理解が早いため、教本の地図を必要な部分すべて印刷し、ポイントを書き込みながら理解を更に深めていきました。主には歴史、川、山、隣の国、品種、規則などです。

このまとめをした後、問題集を活用しB判定になるまで繰り返すと意外にも理解が早まることに気づき、”優先度の高い章も同じようにまとめ直して更に定着化”していきました。隙間時間も無駄に出来ない時期ですから、スマホのロック画面やメニュー画面にも覚えたい情報をセットするなど、いつでも瞬時に覚えきれていない事を確認できる様に仕掛けを取り入れていました。

この時点の理解度は70ー80%程度だと思います。

8/B〜

1回目の試験を2週間後に控え、模擬試験に取り掛かります。1回目はC判定、この時期C判定であればまだ勝算ありとコメントに記されていたため、諦めずに間違えた問いは何故か、どこが弱点かを丁寧に確認し、その弱点のみを紙にまとめながら、弱みを補強していきました。

模擬試験はCとB判定を繰り返し、問題集と模擬試験の結果は、下記状況で本番を迎えました。

  • 問題集: 結果 B判定、正解率 85%、トータル 11,648問
  • 模擬試験: 結果 B判定、正解率 75%、トータル 11回

8/15(試験当日)

いつもの様に5:30に起床し、全ての章をざっと再確認です。13:00〜試験だったので、お昼は抜きにしてギリギリまで総復習に時間をあてました。試験会場には模擬試験で弱かった部分のメモのみを持参して移動時に何度も確認しながら直前まで粘りました。


さて、緊張感満載の中、いざCBT試験の開始です。1問目、まさかの苦手な料理の問い…緊張とわからない問いの不意打ちで焦りが加速している自分がいます。マインドセットで深呼吸を繰り返し、先生の教えを振り返り、”CBT試験なのでいきなりわからない問題が出たら、焦らず後で解くようにチェックして、先に進みましょう”という言葉通り、次の問題へ進んでいきます。

中盤に差し掛かりいつものリズムで回答を進めていたのですが、文章をしっかり読まないと解けない問いが多く、絞り込みで2択で悩む問題は、ここも先生の教え通り、勝負で選択(自分が一番初めに思った回答を優先)して回答を進めました。ワイン受験.comの模擬試験で慣れていた時間配分から、解くスピードは早かったと思います。120問解き終わっても10分程度の残り時間がありました。この時間を有効活用し、次のことを意識して見直しを行いました。

  • 全問回答したか再確認
  • わからない問は悩まずそのままと割り切る
  • 再度振り返った際に、これだと回答している答えは概ね正解につながる、手をつけない ※緊張している場なので、見直すと余計な邪念が入るので悩む場合がある
  • 読まないと解けない文章問題は落ち着いてから読み返して確信を得る
  • 明らかにミスした問いのみ修正 ← 2、3問ありました

全てが終了し、手を合わせながら時間のカウントダウンが終了するまで待つことにし、どんどん心臓の鼓動が高ぶっていきます。そして、カウントダウン終了とともに、気持ちの準備をする間もなく表示された文字は…「合格」!

「周りには他にも多くの方が試験を受けている方がいらっしゃるので叫べませんでしたが、マスクをしているその下の口は、無言で「「えっ!えっ!一発合格!」「やった!」の言葉を何回繰り返していた事でしょうか(笑)

しばらく天上を見上げ、自然と何十年振りかの嬉し涙が頬をつたい、達成感と共に、ワイン受験.comに出会えたこと、そして、自分の背中を押してくれた方には感謝の気持ちでいっぱいでした。

1次試験にかかった学習時間: 私の場合、672Hもかかりました。(汗)