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合格体験記・北本政嗣さん

第2章 テイスティングのコツをつかみ二次試験突破

とはいえ、諦めずに二次試験対策(テイスティング)を自宅で開始しました。

小瓶詰め替え法を実践

ワイン受験.comの二次試験対策講座を読んで最初に試したのが、小瓶に移し替えて、一度にたくさんの種類を開けてブラインド練習をすることです。この練習は本当に有効で、余談ながら現在でも継続し、毎日ブラインドテイスティングしながらワインライフを楽しんでいます(笑)。(参考資料: 小瓶詰め替え法

練習は自宅にて、ワイン受験.comの二次試験対策講座の各要素項目と、書籍5に付属する葡萄品種別の要素リストを参照しながら、ひたすらワインの特徴をつかむ訓練をしました。なかなか確信が持てないときは有資格者の友人に尋ねたりもしましたが、基本的には、自分の感覚機能を頼りにじっくり頭で考えて、言葉にすることを心掛けました。

なお、ワイン受験.com二次対策講座の終わりにあるお薦め銘柄情報から、どこの産地のどういった葡萄品種のものを飲んでおいた方が良いのかも参考にしました。

● ワインテイスティングのコツ

外観と香りで推定し、飲んで確信する

ワインテイスティングのコツは、飲む前に葡萄品種・生産地・生産年を推定し、飲んで確信することだと考えています。それに気付くまでは、記憶に頼る判断をして、外観や香りの要素を重要視せず、最後の味わいの感覚で品種を当てればよいと捉えていました。

なので、一年目(2016年)の試験ではせっかく外観や香りの要素をつかんでも、味覚重視で品種を判断し、外観や香りの各要素項目を遡って修正してしまう失態をしでかして合格を得ませんでした。

明るい色調で酸が強い品種は? ロジカルにアプローチする

外観と香り、味わいといった官能的な要素をつかんだ後は、ひたすらその要素からロジカルに品種・産地・ビンテージのデータベースと照合していくという作業がテイスティングだということを二年目の試験直前になって理解しました。つまり、官能的な要素をいかに的確に把握するかがポイントです。これは書籍6に書かれています。

この気付きを私に与えてくれたのは、有資格者である友人の指導です。二年目の二次試験直前、有資格者の友人たちがブラインドテイスティング企画を開いてくれました。まさに本番を想定した模擬試験でしたが、時間を掛けてもなかなか答えが導き出せず、最後に味覚重視で品種を当てに行こうとして、友人にダメ出しを受けました。

明るい色調で酸が強い品種は? 色が濃くて苦味がある葡萄は? といったような質問攻めを受け、ロジカルに考えることを諭されて、初めて導き方のコツというか、正統的なアプローチというものを知りました。

数を重ねることが重要

この訓練を独りでも重ねるべく、お店にお願いしてブラインドで出してもらうことを数回実施。試験直前に合計5回ものブラインド模試を行いました。数を重ねることは重要です。各要素をキャッチする能力が磨かれ、回を重ねるごとにスピードが上がったと感じました。

● 二次試験対策におけるワイン受験.comの活用

試験本番は50分間で4種類の表現をするので結構大変です。やはり、訓練でも時間制限を設けて、試験と同じ時間内でやるとベストです。外観・香り・味わいの要素を素早く把握し、品種・産地・ビンテージの推定に多くの時間を掛けられるかが試験突破の鍵です。これはワイン受験.comにも書かれています。

ワイン受験.comは1年半の受験期間お世話になりましたが、1年目と2年目で活用の仕方が変わりました。1年目は書かれたことに捉われ過ぎていたように思います。例えば、二次試験で迷ったら「明るい」色調を選べなどと書かれており、それを頭で覚えようとしていました。

自分の感覚を信じスピーディにコメントを選ぶ

しかし2年目は自分の感覚を磨くことに専念し、迷っても自分の頭で考えて答えを導き出すようにしました。つまり、ワイン受験.comはガイドとして活用し、自分自身の実力を高めることに役立てたのです。これによりスムーズに答えを導くことができるようになりました。正誤はともなくスピーディに選ぶスタイルは身に付きました。

とは言え、品種の選定は難しく、試験直前のブラインド模擬でもなかなか答えが導き出せなかったり、一度は正答に導けた品種が、翌日に別の店で試したら大外しするなど、なかなか安定した状態に至りませんでした。それでも、失敗は学習するチャンスと自分で云い聞かせながら、落ち込む気持ちを抑え、ひたすら特徴をつかむことに専念しました。

● 二次試験本番、白は2つとも正答

こうして2年目の二次試験本番を迎えました。試験前日と前々日は断酒し、感覚を研ぎ澄ます状態にもこだわりました。 2017年の二次試験はミュスカデ、ソーヴィニヨンブラン、ガメ、マルベックでしたが、先述した通り、官能で捉えた要素をロジカルに思考することで白二つは正答。

赤は2つとも間違えるが合格!

しかし赤はガメを正答に導き出したにも拘わらず、ガメが出るはずないという思い込みが邪魔をし、何度も飲み返して修正したところで間違えました。マルベックは要素を正しくつかめていなかったようで、赤は2つとも不正解となり、終わった瞬間はまた来年かと落ち込みました。

しかし、一度はガメを選択し、味わいを見分けられる能力が身に着いたと実感し、これなら来年は大丈夫という変な確信を持つこともできました。なので、また来年でもよいかと思っていたところ、合格一覧に私の受験番号が掲示されているのを見つけたのです。やっぱり嬉しかったですね。

● 新たな知識を得て興味の幅が広がる

最後に感想です。独学の受験は楽しくないです。普段目にすることのない地域のワインの特徴や法律などを憶えることは苦痛ですし、テイスティングで外すと自信喪失にも繋がります。

でも、新たな知識を得て、正統的なテイスティングの仕方が分かると、興味の幅がとても広がって、ワインに開眼した頃のような新鮮な気持ちで、もっともっとワインのことを知りたいと思うようになり、以前とは異なる楽しみ方を見出すことができました。

ワインはお酒で、食事や楽しい会話の潤滑剤だという考えは今も昔も変わりありません。これからも楽しむための知識として学習や経験で得た知見を活かしていきたいと思います。

以上