ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Kenさん
第3章: 二次試験はどこまで戦略的にやるかが勝負
小瓶詰め替え法を採用
一次試験合格の喜びもつかの間、すぐに二次試験対策に取りかかりました。早速、「ワイン受験.com」の二次試験対策動画を見始めました。そこでまず参考にしたのが「小瓶詰め替え法」です。
さっそくAmazonでC1000を1箱購入しました。30本入りです。妻と二人でお風呂上がりにC1000を飲む日々が始まりました。C1000を飲むことに関しては妻も協力的でした。小瓶が揃ったところで、次に直面したのは「どのワインで練習するか」という問題です。世界中に無数のワイン品種がある中で、すべてを練習するのは不可能です。
基本品種だけ徹底的にやると決めた
動画で山崎先生が提案していたのは、「勉強するブドウの種類を限定すること」でした。これには最初は面食らいました。試験では何が出るかわからないのに、品種を絞ってしまって大丈夫なのか、と。不安が拭えず、なかなか決断できませんでした。そんな時、このワイン受験.comを制作している山崎先生が主催する「テイスティング理論講座」が開催されることを知りました。すぐさま応募し、講座に参加しました。
講座では、やはり山崎先生は「赤白基本3種を徹底的に」と強調していました。これらの品種を完璧にマスターすれば、合格できる確率が高いというのです。話を聞いているうちに、この方法は戦略的だと考え直しました。
すべてのワインを完璧に理解しようとするのではなく、出題される可能性が高い品種に集中し、その中で確実に正解を導き出せるようにする。試験に合格するためには、この戦略は理に適っていそうです。私はこのアドバイスに従うことに決め、次の日にはインターネットでこれらの品種のワインを注文しました。
毎晩基本品種をブラインドテイスティング
練習方法はシンプルです。毎晩、3種類のワインを小瓶から注いで、それぞれブラインドでテイスティングする。色、香り、味わいを確認して、品種を当てる。最初は全然わかりませんでしたが、少しずつ違いがわかるようになってきました。
意外なことに、自分にとって品種を当てるのに重視すべきは味よりも香りでした。そしてあっという間に試験の日が来てしまいました。
試験当日のトイレは酒臭かった
試験会場は結構賑やかで和やかに思いました。ですが試験開始まで少し時間があったのでトイレに行くと酒臭く、みんなギリギリまで練習しているんだなと本気度を感じました。
試験が始まり、実際にワインをテイスティングしていきますが、ここで問題が起こります。最初から前述した基本品種しか選択しないと決めていたんですが、赤ワインに明らかに特徴的なピーマンの香りがするものがあり、チリのカルメネールを選びたい!と思ってしまったのです。最終的にはその気持ちを抑えて最初の計画通りカベルネ・ソーヴィニヨンを選択しました。
結果は無事合格。後日談としてですが、実は迷った赤ワインはカルメネールでした。ですが、結局これを当てなくても基本3品種をちゃんと当てていれば合格できます。勉強中の気持ちも楽になり、合格を得るということで言えば正解だったと感じています。