ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Kenさん
第4章: ワインエキスパート合格後に考えたこと
ワインの試験は新鮮な経験だった
ワインエキスパートの資格を取得して改めて振り返ってみると、これまでの学生時代の勉強とは全く異なる経験だったことに気づきます。特に二次試験は嗅覚や味覚といった感覚を使うものであり、とても新鮮に思えました。
正直なところ、試験を受ける前はワインはちょっと非科学的であり、感覚的な部分も多いと思っていました。「本当に美味しいと感じてるの?」とか、「テロワールって…言いたいだけでしょ?」とも思っていました。でも、このような試験を勉強することにより知識が身につき、ワインにも科学的なアプローチができるようになると実感しました。
まだ知らないことがたくさんあることに気がついた
試験に関して言えば、やはり資格試験という性格上、合格するには戦略的に取り組むことが効率的だったと思います。限られた時間の中で、出題される可能性が高い問題や品種に集中し、確実に正解を導き出せるようにする。これは、試験対策として正しいアプローチでした。
ただ、なんだかワインを理解できていないような気にもなります。基本3品種に集中したことで、他の品種への理解が疎かになってしまった感じもあります。結局二次試験でも、他の品種を選択するようなことをしなかったし、この試験を通じて自分がまだまだワインについて知らないことがたくさんあることに気づけました。
ワインエキスパート試験を終えると、なぜだかさらにワインを勉強したくなります。試験勉強では練習できていない品種について、もっと深く学びたいと思うようになりました。試験では効率を重視しましたが、これからはもっと自由に、好奇心のままにワインを楽しみながら学びたいとも思います。
これから受ける方へのアドバイス
最後に、これからワインエキスパートやソムリエの試験を受けようと考えている方へ私なりのアドバイスをお伝えしたいと思います。
試験勉強は大変ですが、完璧を目指しすぎないことも大事です。すべての回答に正解したり、ワインを完璧に当てられるようになる必要はありません。合格ラインを超えればいいのです。私も、試験で全問正解したわけではありませんが、合格できました。ですので、あまり気負わなくていいと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。