ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス ひがちゃん
第3章: 二次試験(テイスティング)は型を覚え、仲間と磨き上げる
テイスティングの「型」を学ぶ重要性
二次試験は、テイスティングという実技がメインとなるため、一次試験とは全く異なるアプローチが必要です。これは知識だけでなく、経験と言語化能力が問われる試験です。
ともすればテイスティングは「テイスティングセンス」だと思っていた自分も過去にいましたが、実際はまず回答の型を覚えるということがとても重要であり、その点でスクールの二次試験対策講座は非常に重要でした。
まずは講座で学習したコメントの型、つまりソムリエ協会規定のテイスティングシートに基づいた論理的な分析の順番と用語を覚えることを徹底しました。これは、「系統的な分析」の基礎となり、制限時間内で正確に記述する訓練に直結しました。
受験仲間との実践と知恵の結集
知識と型をある程度習得すれば、あとは実践あるのみです。
受験の過程で出会ったワイン仲間と、受験対策と称した飲み会を行いました。そこには、いろいろなスクールに通っているメンバーや、すでに資格保有者(ソムリエ・エキスパート問わず)も呼んだりと、それぞれの知識や経験を集結させたブラインドテイスティング会を実施しました。
このテイスティング会では、ブラインドで出されたワインについて、個々人の判断を一人づつ述べていき、聞いている方は「そういう品種判別方法・考え方があるのか」と新しい視点や判別方法を学ぶ機会となっていました。
私は、それらの新しい視点の中で、自分に合う、かつ大失敗のリスクが少なそうなものをどんどん取り入れて、スクールのテキストに書き込む様にしていました。この書き込み済みのテキストは、受験後の今でも見返せる、自分だけのオリジナルなテイスティング資料となっています。