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ドイツ・品種・ワイン法

日本ソムリエ協会教本2024 P.501〜534

ドイツの品種

栽培面積順位(重要度C)

P.504の表をごらんください。全体に白ブドウが減少し、黒ブドウが増加しているところに注目してください。増えている品種と減っている品種をチェックしましょう。

そして、栽培面積第1〜3位までの品種の名前を覚えておきましょう。白ブドウで1〜3位、黒ブドウで1〜3位、総合で1〜3位まで覚えておけば完璧です。

例題: 次の中からドイツのブドウ品種で栽培面積が第3位のものを選択してください。

  1. リースリング
  2. ミュラー・トゥルガウ
  3. グラウブルグンダー
  4. シュペートブルグンダー

正解: 2

別名、交配の親品種(重要度B)

例として、P.504の表、白ブドウ第2位のミュラー・トゥルガウをごらんください。

ミュラー・トゥルガウ = リヴァーナー = リースリング × マドレーヌ・ロイアル

と書かれていますよね。これは、

  • ミュラー・トゥルガウの別名はリヴァーナーという
  • ミュラー・トゥルガウは交配品種であり親品種は
    • リースリング
    • マドレーヌ・ロイアル

である。ということを表しています。ドイツは寒冷なワイン産地なので耐寒性のある品種を開発する必要があり、このような交配品種が多くあります。白ブドウは1〜10位まで、黒ブドウは1〜5位までの品種について、このような別名または交配品種の記載があるのものは覚えておきましょう。

例題: 次の中からドイツの交配品種ドルンフェルダーの親を選択してください。

  1. シルヴァーナー
  2. ブケットトラウベ
  3. シュペートブルグンダー
  4. ヘルフェンシュタイナー

正解: 4

ドイツのワイン法(重要度B)

ドイツのワイン法では、プレディカーツヴァインという最上位のカテゴリーが最も重要です。まずP.507右〜「B. 地理的表示付きワイン」の解説、特にP.508左の「プレディカーツヴァイン」のところを読み簡潔に理解しましょう。下記のポイントに注意してください。

  • 収穫時の果汁糖度(ワインの甘さではない)によってカビネット〜トロッケンベーレンアウスレーゼまで肩書きが分かれている
  • その肩書き、カビネット〜トロッケンベーレンアウスレーゼまでの特徴
  • 補糖ができない

例題: 次の説明に合致する、ドイツのPrädikatsweinの肩書きを選択してください 「最低果汁糖度80〜95°Oe、遅くまで待ち、完熟したブドウを用いる。」

  1. Spätlese
  2. Eiswein
  3. Trockenbeerenauslese
  4. Kabinett

正解: 1

例題: 次の中からドイツのPrädikatsweinについての適切な記述を選択してください。

  1. 26の特定ワイン生産地域のいずれか一つのブドウを100%用いる
  2. 補糖は一切認められない
  3. 一部地域を除き、甘口と中辛口のみ許可されている
  4. ワインの糖度によって6段階の肩書きがある

正解: 2

2021年改正のドイツのワイン法(重要度B)

P.513右〜をご覧ください。ドイツのワイン法は2021年に大きく改正されました。ただし全面的に切り替わるのは2026年産からです。

なので今年ここから問題が出るかどうかは分かりません。出ても1〜2問、当たり障りの無いところから出題される程度だと思われます。改正の概要のみ簡潔にチェックしておきましょう。

  • 格付けの基準が、収穫時の果汁糖度から地理的呼称範囲に変わる
  • 地理的表示のあるワインは、g.U. と g.g.A. に分かれる(この略号を覚えること)
  • g.U. の生産条件は、現行のQualitätsweinと同じである
  • g.g.A. の生産条件は、現行のLandweinと同じである
  • 格付けで上位になるのは g.U. さらにその中で下記の順序で格付けされる(P.514のピラミッドに注意して格付けの順序を覚えること)
    1. Einzellage
    2. Gemainde / Ortteil
    3. Region
    4. Anbaugebiet
  • 上記1.と2.の場合は、収穫時の果汁糖度は現行のカビネット以上が必要

例題: 次の中から2021年改正のドイツワイン法で、略称 g.U. が意味するものを選択してください。

  1. 地理的表示保護ワイン
  2. EUワイン
  3. 原産地呼称保護ワイン
  4. 地理的表示のないワイン

正解: 3

例題: 次の中から2021年改正のドイツワイン法で正しい記述を選択してください。

  1. 格付けの基準が、地理的呼称範囲から収穫時の果汁糖度に変わる
  2. 原産地呼称保護ワインの生産条件は、現行のPrädikatsweinと同じである
  3. Einzellageを名乗る場合、GemaindeまたはOrtteilの名は表記できない
  4. GemaindeまたはOrtteilを名乗る場合、収穫時の果汁糖度は現行のKabinett以上

正解: 4

問題集をやりましょう

要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。

ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。