ソムリエ、ワインエキスパート試験 2016年からの変更点
2016年からソムリエ、ワインエキスパート試験は大きく変更されました。変更点が5つあります。この変更点は2017年以降も適用されます。ご注意ください。
1. ワインアドバイザー試験は無くなりました
2015年まで、日本ソムリエ協会認定の資格は3つに呼称が分かれていました。
- ソムリエ資格
- 飲食店などで調理やサービスの仕事に5年間以上携わっている人だけが受験できます。
- ワインアドバイザー資格
- 酒販店などお酒の流通に関係した仕事に3年間以上携わっている人だけが受験できます。
- ワインエキスパート資格
- 職業、経験は不問で、全ての人が受験できます。
しかし、2016年からワインアドバイザー資格は無くなり、ソムリエ資格と統合されました。そのためワインアドバイザーの試験は無くなりました。酒販店などお酒の流通に関係した仕事に携わっている人もソムリエで受験することになります。
2. 3年間勤めていればソムリエになれます
2015年までは、飲食店などで調理やサービスの仕事に5年間以上携わっていないとソムリエの試験は受けられませんでした。しかし、ソムリエとワインアドバイザーの資格統合に伴い、2016年からその期間が短縮されました。飲食店、酒販店などに3年間以上勤めていれば受験可能になりました。
3. 二次試験で落ちた場合は3回まで受け直せます
2015年までは、一次試験には合格したが二次試験で落ちてしまった場合、翌年の1回に限り、一次試験が免除され二次試験だけ受けることができました。
2016年からは、翌年から3年間一次試験が免除されるようになります。つまり2019年の一次試験には合格したが二次試験に落ちてしまった場合、2020、2021、2022の3年間は一次試験が免除となります。
期間に余裕ができましたので、テイスティングが苦手な人は、とりあえず一次合格を目指し、一次に合格してからじっくり二次の勉強をすることもできるようになりました。
4. ソムリエは三次試験まであります
2015年までは、下記のように一次試験と二次試験だけでした。
- 一次試験(筆記)
- 二次試験(テイスティング、実技)
2016年からは、実技が別の日になり三次試験まであります。試験が長丁場になりましたね。
- 一次試験(8月、筆記)
- 二次試験(10月、テイスティング)
- 三次試験(11月、実技)
なお、ワインエキスパートは二次試験までしかありません。
5. ワインアドバイザーはソムリエに変更できます
2015年までにワインアドバイザーの資格を取られた方は、日本ソムリエ協会に申請すればソムリエの資格に変更できます。申請期間は2016年11月1日から2021年11月30日までです。