ワイン受験.comロゴマーク ログインしていません

ソムリエ試験の難易度

ソムリエ、ワインエキスパート試験の難易度はどれくらいなのでしょうか? 私はワインスクールで20年以上受験対策講座を担当し、毎年数百人の受験者を見ています。その経験から話をしてみましょう。

一般にワインスクールの受験対策講座にいらっしゃる方は、大きく3つのレベルに分ける事ができます。

  1. 初級コース、中級コースを修了された方(中級レベル)
  2. 初級コースを修了された方(初級レベル)
  3. 全くの初心者

1.のレベルの方は、受験対策講座を受講する前に1年間、合計40回80時間の講義とテイスティングのトレーニングを受けています。産地や造り手についてかなりの知識としっかりしたワイン観をお持ちの方が多く、ハイレベルなワイン通と言えるでしょう。このレベルの方は、通常ほとんどの方が一次試験も二次試験も楽に合格します。

2.のレベルの方は、受験対策講座を受講する前に半年間、合計20回40時間の講義とテイスティングのトレーニングを受けています。ワインの種類やワイン法について基本的な事は知っているが、細かい産地の事まではまだ知らない。というレベルです。このレベルの方も、受験対策講座で普通に勉強されれば、通常ほとんどの方が、少なくとも一次試験は合格します。

問題は3.のレベルの方です。「シャルドネって何?」というレベルで受験対策講座を受講された場合には、毎週の授業についていくのが大変です。予習、復習で相当勉強しないといけません。途中で挫折して、初級クラスに受講コースを変更される方もいます。

一次試験の難易度

以上の事から考えて、まず、ソムリエ、ワインエキスパート資格の一次試験の難易度は、品種や産地の事など何も知らない状態からワインの勉強を始めて、だいたい1年くらいの勉強をすれば無理なく合格できる、と言えると思います。

もちろん例外も多くあります。特に主婦の方などで勉強に割ける時間がたくさんある方は、もっと短期間の勉強で合格する方もいます。アカデミー・デュ・ヴァンで「レバレッジ勉強法 - ワインを飲みながらソムリエ試験合格の効率的勉強法」という講座を行っている本田直之先生は、50日の勉強で合格されました。

ワインスクールによっては「合格率は○○%!」というような宣伝をされているところもありますが、合格率はどこのスクールでも大差ありません。むしろスクールよりも講師の違いが大きいのです。仮に3.のレベルの方がスクールに入られても、普通は授業について行かれないので、だいたい脱落して受験を断念することになります。「合格率は○○%!」という宣伝はあまり真に受けない方が良いでしょう。

二次試験の難易度

二次試験の合否を決定しているのはテイスティングです。テイスティング能力はスポーツと同じで短期間では上達が難しいので、筆記試験以上に経験年数がものを言います。

長年多くの受験者を見てきた経験では、合格するためには少なくともワイン歴1年、つまりきちんと意識してワインを飲み始めてから1年くらいの経験が必要なのかなと思います。一次試験は合格したが二次試験で不合格になる人は、ワインをあまり飲んだことが無い、経験の浅い人が圧倒的に多いです。

一次に合格しないと先に進めませんので、一次の勉強ばかりしたくなる気持ちは良く判るのですが、遅くとも半年以上前から、いろいろなワインを系統立てて飲んで特徴を覚え、ブラインドテイスティングで品種や産地を当てるトレーニングを、週1回以上の頻度でやるべきだと思います。

ワインエキスパート・二次試験の難易度

ワインエキスパート資格の二次試験は、ソムリエ資格の二次試験よりも難易度が高いので注意が必要です。

合格率のページ をご覧頂くと判りますが、ここ数年二次試験の合格率は、試験問題の難易度に関わり無く、ソムリエ資格はほぼ90%、ワインエキスパート資格はほぼ60%に毎年調整されているようです。

この結果、ソムリエ資格は一次試験さえ合格すれば、二次試験はほぼ全員が合格しますが、ワインエキスパート資格は気合いを入れて二次試験に取り組む必要があります。