ソムリエ二次試験、外観のコメント、清澄度と輝き
それでは、外観、香り、味わいの順番で、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験用のテイスティング・コメントの書き方について勉強していきましょう。
最初に外観です。ここは4項目についてコメントします。
- 清澄度と輝き
- 色調と濃淡
- 粘性
- 外観の印象
以下、順番に説明いたします。
1. 清澄度と輝き
清澄度と輝き、この2つを合わせてワインという液体の「透明度」や「濁度」を表していると考えてください。通常は下記のような用語で表現します。度合いが高くなるほど、透明度が低下し、濁度が高くなります。
清澄度
度合い | 二次試験で使われる用語 |
---|---|
1 | 澄んだ |
2 | 深みのある |
3 | やや濁った |
4 | 濁った |
輝き
度合い | 二次試験で使われる用語 |
---|---|
1 | 輝きのある |
2 | 艶のある |
3 | モヤがかかった |
注: 「二次試験で使われる用語」とは、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で番号選択肢として使われると思われる用語です。ソムリエ協会教本 テイスティングの章の「テイスティングガイドまとめ」から抜粋されることが多く、毎年少しずつ変わります。
現代では、ほとんどのワインは透明で濁りはありません。したがってほとんどの場合「澄んだ」「輝きのある」と表現します。しかし、酸化防止剤無添加のワイン、無濾過無清澄のワイン、または濃厚なワインには若干の濁りが見られたり、液面がマットな感じになることもあり、そのような場合には「深みのある」「艶のある」と表現します。
試験テクニック
白ワイン
清澄度は、原則として「澄んだ」と回答しましょう。これ以外が正解となる白ワインが出題される事はまずありません。
輝きは、原則として下記のように回答しましょう。どちらか迷ったら「輝きのある」と回答することをおすすめします。
- 色の淡い白: 輝きのある
- 色の濃い白: 艶のある
赤ワイン
清澄度は、原則として下記のように回答しましょう。どちらか迷ったら「澄んだ」と回答することをおすすめします。
- 色の淡い赤: 澄んだ
- 色の濃い赤: 深みのある
輝きは、原則として下記のように回答しましょう。どちらか迷ったら「輝きのある」と回答することをおすすめします。
- 色の淡い赤: 輝きのある
- 色の濃い赤: 艶のある