受講生の声・たけちゃん
第7章: 半年間にわたる試験勉強を通じて私が感じたこと
半年間にわたる試験勉強を通じて私が感じたことを書き留めておきたいと思います。
1. 早めの勉強開始と問題演習を繰り返そう
一次試験は単純暗記なので、覚える→忘れる→覚えなおすを何度も繰り返して記憶を定着させる必要があります。早くから勉強を始めるとそのサイクルを何度も繰り返すことができるため、非常に有利になります。
また、合格体験記で先人たちも仰っているように毎日、問題集を解いてください。メドック格付けやイタリアのDOCGなど、ある程度暗記してから問題集を解いた方が良いものもありますが、それ以外のものはとりあえず問題集を解いて試験で問われる内容を把握することが大切だと感じました。そのうえで問題演習を繰り返すと効果的です。マイナー生産国は、山崎塾の講座の帰りに電車の中で問題集を解くくらいの勢いで良いです。
2. 教本を読み込もう
一次試験では、「こんな話、教本のどこに書いてあったっけ?」というような問題がいくつも出題されました。産地の気候や山脈、川などの地理的ランドマーク、産地に吹く風や海流などは多くの方がチェックされるかと思いますが、産地の歴史や文化にまで目を通しておくことをおすすめします。問題演習で間違った問題の見直しの際にこれらの周辺情報も含めて確認すると良いと思います。
3. 小瓶交換会を活用しよう
自分で複数のワインを購入するのは金銭的にも大変です。小瓶交換会は購入したボトル1本をC1000の小瓶4本に詰め替えたものを持参して、他の参加者が持ってきた小瓶から4本を選んで交換します。複数種類のワインが手軽にテイスティングできるためお得です。
この時あらかじめ二次試験対策動画を見てテイスティング理論を押さえておくと、なんとなくのあてずっぽうにならずに効果的に小瓶テイスティングができます。
4. 分からない問題も落ち着いて対応しよう
どんなに勉強しても得意分野と不得意分野が出てきます。CBTは問題がランダムに選択されて難易度の差が出ないようになっていますが、当然ながら個人の得意・不得意までは考慮されません。運が悪く不得意分野が多く出題されると難しく感じて焦りや不安に繋がり、本来の実力が発揮できなくなります。
事前にまったく分からない問題は、1番の選択肢を解答する。正解は分からないけど選択肢が絞れた場合は、残った選択肢の中で一番若い番号を選択するなど決めておくと良いです(過去の合格体験記では「山崎メソッド」と呼ばれています)。
本番では焦ってしまうと解ける問題も解けなくなります。どんな問題が出題されても機械的に目の前の問題を1問ずつ処理する気持ちで、分からない問題は山崎メソッドを徹底することで余計な感情を排除して取り組むことができると思います。
最後に
ワインエキスパートの勉強を通じて、ワインの奥深さを知りました。試験に合格したからといってワインの知識のほんの一部に触れたに過ぎません。合格してやっとスタートラインに立ったと感じています。今後はソムリエ協会のセミナーなどに参加しながら、生涯を通じてワインの世界を学んでいきたいと思います。
半年間、試験勉強に取り組んで一喜一憂してきた経験を残したいと思い合格体験記を執筆しました。長々と書き連ねましたが、私の合格体験記の一部でも誰かの参考になれば嬉しく思います。