受講生の声・坂本麻美さん
第2章 山崎先生のワインスクール
4月から、本格的に山崎先生のワインスクールに通い始めました。基本は週に1回、すべての講座を受講しましたが、自分にはこのリズムが合っていました。
スクールでは、先生が初心者でも理解できるよう分かりやすく解説してくださいます。たとえば、ある国の勉強に入る前は、その国の生産量や、栽培品種などの基本情報の確認から入ります。
フランスについて学ぶ時は、フランス全土の地図の確認から入ります。ワイン法を学ぶ時は、格付けのどの部分が細分化されているのかを図解してくれます。自分が今、何を勉強しているのか、迷わず授業についていくことができます。
ポイントを絞った授業内容
授業では「理解すること」に主眼が置かれるため、暗記と練習問題は、自宅で行うことになります。ただ、何を覚えればよいのか、何を覚えなくてよいのかを、授業で示してくれます。膨大なデータに基づく、その線引きがたいへん明確でした。
また、先生が訪れた各地の旅行記や、おいしかったワインのお話は楽しくてためになり、おすすめワインもたくさん紹介していただきました。
そして、お楽しみの「アフター会」に何度か参加しました。授業後にお店に移動し、テイスティングを兼ねた食事会を行います。テイスティングも楽しかったですが、先生のフランス料理の解説も勉強になりました。
「理解」のためにノートをまとめる
なお、スクールの授業は全部、先生がホワイトボードに板書をしていくというスタイルで、解説を聴きながら、自分のノートに書き写していきます。
自宅では、このノートを見直しながら、前述の杉山先生の本に、蛍光ペンでマーカーを引いていきました。私はこれを「第二のノート」としました。練習問題で新しく学んだことや、記憶があいまいな所は、この杉山先生の本で確認し、足りない所は書き込みました。
「練習問題」を解いて傾向をつかむ
スクールのノートの見直しと、杉山先生の本の勉強を終えたところで、過去問題を解き始めました。先生から「練習問題を最低でも30回は解くように」と言われ、実はそれは達成できなかったのですが、それでも問題を解いていると、「よく出る問題」の傾向が分かってきます。
今年から一次試験がCBT方式となり、問題の種類が増えたとはいえ、やはり「出やすい問題」の傾向を早めにつかんでおくことが鍵だと思います。
また、今年は地図問題が3問出ましたが、地図はすべて『教本』から出題されます。市販本の地図とは南北の位置が違うことがあるので、地図はすべて『教本』で確認したほうが得策かもしれません。
「暗記」のためにワイン受験.comを活用
一番辛かったのは「暗記」です。そのため、ワイン受験.comの「単語帳」を活用(無料で使えます)したり、メドックの格付けをトイレに貼ったり、ゴロ合わせの本を参考にしたりして、スキマ時間を活用しました。
ただ、今思えば、もっと早めに練習問題を解く習慣を身につけていれば、よりポイントを絞った暗記対策ができたと思います。最初は解けなくても、とにかく早く実践形式に慣れることが重要です。
とにかく最後まで「諦めない」
一時は仕事が忙しくて全然勉強ができず、正直モチベーションが下がりかけた時もありました。ですが、毎週末スクールに通って、刺激的な授業を受けることで、やっぱりせっかくなら合格したいという気持ちをなんとか維持することができました。
一次試験の数週間前に、先生から激励のメールや、参考になるサイトをご紹介いただいたことは本当にありがたく、「諦めない」ことこそが、一番重要だと、今あらためて思います。正直に言って、一番勉強したのは、2回目の受験直前、つまり8月後半です...!