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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 龍さん

第3章: 一次試験は2回目で合格、不覚にも涙がこぼれる

受験対策直前講座への参加

7月中旬から「山崎塾受験対策直前講座」が始まり、先述の通学講座を逃した私は全講座を申し込みます。1年近くほぼ毎日(一方的に)パソコンで顔を合わせていた山崎先生との初対面です。

講義内容は、動画とはまた趣の違うライブ感に溢れ、独学では得られない貴重な情報がたくさん盛り込まれていました。一次試験までひと月と迫っていたため、ここをもう少し深堀りしなければとか、これはノーマークだったなと、気が引き締まる思いでの受講でした。

模擬試験は8月からスタート

学習計画では7月から模擬試験を始める予定でしたが、苦手科目(ロワールです)やノーマークの事項に時間を取られ、実際には8月からのスタートとなりました。

先生が推奨する1万問は到底無理だなと思いながらも、時間を計りながら、平日の朝出勤前に1回帰宅後夜2回のペースで、やはりできなかった箇所を確認しながら行っていました。

当初は思ったように点数が伸びず、ようやく納得する点数を取れたのは1回目の試験の1週間前です。原因は出題数が少ないマイナー国を「捨て問」としていたことで、ここを克服しなければと思いながら1回目の試験に臨みます。

8月22日、1回目受験当日

CBT方式の試験は初めてなので、早めに会場に到着するつもりが電車の遅延で到着がギリギリとなり、汗を拭きながらの受験となりました。動揺と余裕のなさから始まった試験は、やはり残念な結果となります。

始まった当初から、一体これは教本のどこに載っているのだろう? と疑念を抱くような問題が続き、そして当然のことながら「捨て問」たちに泣かされました。虚しい気持ちで試験を終了し帰路につきながら2回目の試験まであと8日、今年は諦めようという気持ちがよぎります。

けれども私は2023年の試験を独学で合格すると決めたのです。自分の気持ちを奮い立たせ、マイナー国を1から地道に学び直し、日々の模擬試験の回数を増やして2回目の試験に挑みます。この段階で解いた問題は8,500問くらいでした。

8月30日、2回目受験当日

1回目の教訓から1時間30分前には会場へ到着し、気持ちを落ち着かせます。前回よりもゆとりがあったためか冷静に対処できたようで、一体これは? という問題も慎重に何度も読み返していくうちに正解の隘路が見つかります。

また、模擬試験で試験慣れしていたおかげで、かなり早いペースで回答が終了するので、見直しの時間を十分確保することができました。手応えを感じつつも100%自信があったわけではないので、画面に「合格」の文字が現れた瞬間は安堵からか体の力が抜けていきました。

喜びの実感が湧いてきたのは帰りのエレベーターの中で、不覚にも涙がこぼれます。受験会場だった歌舞伎座タワーは、忘れることができない場所となりました。