ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 小瓶 探歩さん
第6章: 二次試験本番、迷いながらも、最後まで確かめる
2026年9月28日、試験当日の朝
いつもどおりに起き、残しておいたアルザスのリースリングで、私が「酸うがい」と呼んでいたことをしました。朝食は、バナナ、プロテイン、白おにぎり。舌の状態を大切にしたかったので、コーヒーは9時までにしました。
開場は11時30分。10時30分には、会場近くのホテルロビーで席を確保しました。最後に見直したのは、ポイントだけをまとめた6枚の「虎の巻」です。その後は席がほとんど埋まっていたので、座って待つなら早めに着いておくほうがよさそうでした。
11時10分ごろ、ホテルの方から「開場しました」と声がかかり、多くの人が国際館パミールへ向かいました。ただ、この時点で開いたのは国際館パミールで、試験会場そのものではありません。私はまだ移動せず、11時20分ごろに最後のトイレへ行きました。会場に入った後は退出できないためです。
ブドウ糖のラムネを口に入れ、国際館パミールへ向かいました。受験票を見せて3階に上がると、フロアは受験者であふれていました。皆さん、資料を見ています。
私も、最後に確かめました。
- 品種当てゲームにしない。
- 白2タイプ・赤2タイプの基本を守る。
- ヴィンテージは、山崎先生の教えをもとに選択肢をある程度決めておく。
- マークシートの記入間違いを確認する。
- 最後まで諦めない。
11時30分、目の前のグラスを見つめる
会場を入る時、その他のお酒が見えました。琥珀色でした。
頭の中でもう一度、琥珀系を確認しました。アルマニャックとコニャックを見分ける難問だろうか。そう考えながら入場しました。
マークシート用に買った筆記用具を準備し、目の前のグラスをじっと見ました。
- 白1は淡い色。グラスに水滴がついています。冷えているのでしょうか。
- 白2は、白1より黄色が強い。
- 赤1はオレンジ色が強く、褐色がかっています。基本3品種ならピノ・ノワールですが、サンジョベーゼかネッビオーロの可能性も高そうです。
- 赤2は濃い赤。カベルネ・ソーヴィニヨンか、シラーか。
- その他のお酒は琥珀色。アルコール度数が高いのか、低いのか。
11時40分、回答数とマークする位置を確認する
オリエンテーションが始まりました。アナウンスを聞きながら、今年の回答数を確認しました。白1と白2で、選ぶ数が違っていないか。テイスティングシートにも目をやり、新しいコメントが追加されていないかを見ました。グラスの形状に関する項目もあり、2025年から変わっていないことを確認しました。
テイスティングシートは縦に読む。マークシートは横に目を動かす。この違いには注意が必要でした。私も2回ほど、塗る場所を間違えました。
11時50分、テイスティング試験開始
山崎先生に教わった、白1、白2、赤1、赤2の順番で回す方法を使いました。まず香りだけを確認し、その後、味わいも含めて同じ順番で2周しました。
1周目
- 白1。シャルドネでしょうか。淡い黄色。
- 白2。甘い。基本品種ではないのか。リースリングの可能性もあります。
- 赤1。オレンジ色が強い。基本品種ではなさそうです。サンジョベーゼかネッビオーロの可能性が高い。
- 赤2。濃い赤。ほのかに土っぽさがあります。基本品種ならシラー寄り。
ここで、水をひと口飲みました。
2周目
- 白1は結露するほど冷えていたので、手で温めました。すると、ヴァニラの香りが強く立ってきました。
- 白2は悩みました。基本品種ではないと感じます。ほんのりライチの香りを捉えました。
- 赤1には、タンニンの収斂感がありました。スピッティングで確認します。歯肉に張りつく、この感覚。ネッビオーロでしょうか。
- 赤2は分かりません。消去法で考えても、シラーとカベルネ・ソーヴィニヨンを捨てきれませんでした。
時間が迫ってきました。基本コメントをマークシートに記入し、特徴を捉えた部分は、選んだ品種に合わせて修正しました。
その他のお酒
選択肢は、アルマニャック、コニャック、バーボン・ウイスキー、ラムでした。バーボンは2024年に出題され、2025年もウイスキーでした。昨年のソムリエ試験に続いて、アルマニャックとコニャックを見分ける問題なのでしょうか。
粘度は高く、アルコール度数も高め。余韻は……甘い。
私は、蒸留酒であるブランデーは甘くないと学んでいました。その理解をもとに、ラムを選びました。
最後に、テイスティングシートに書いた回答が、マークシートへ確実に転記されていることを確認しました。名前と受験番号も、もう一度見直しました。
椅子に座り直し、目を閉じて天井を仰ぎました。
「終わった」
試験後は予約しておいたレストランへ
12時40分、試験終了。13時から近くのレストランを予約していたので、速やかにホテルを出ました。ダノイ高輪店。静かで落ち着いたお店でいただく、上品なイタリアン。試験で震えた心が落ち着いていきました。予約しておいてよかったと思いました。