ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Kiyomiさん
第4章: 論述・実技試験対策、本番の時間配分では完全に失敗した
2次試験の後に実施される論述対策については文章を書くのは比較的得意でしたので当初は独学対応するつもりでした。しかし過去問題と模範解答と制限時間の短さから受験や学校での小論文などとは趣旨が違うので適切な指導を受けある程度数をこなすことが必要と思い、AI添削サービスがあるオンラインワインスクール、「ワインブックス」に1次通過後の1か月だけ申し込みました。このスクールの論述対策はAIから論述問題がランダムで出され、パソコン上で回答するとその場で点数とコメントを返してくれるサービスがあり毎朝3問やってから出勤していました。
本番では20分の制限時間で3問回答するので全然時間が足りません。毎年出題されるペアリング問題は赤、ロゼ、白それぞれのワインタイプごとに自分の回答パターン(赤なら牛、ロゼなら鶏肉、白なら魚など)を用意しておくこと、ワインや日本酒の醸造法、チーズについては教本の内容が頭に入っていることが必要なので再び教本の読み直しを行いました。反省点として本番ではパソコン入力でなく手書きで書く必要があるため、手書きで制限時間内に決められた文字数を書く練習も必要だったということです。
本番残り5分で400字、絶望的な状況だった
2025年の試験では、
- 1問目(ペアリング問題)は200文字
- 2問目(日本料理とロゼワインについての自分の意見)は300文字
- 3問目(十勝ラクレットをお客様にお薦め)は400文字
とだんだん文字制限が増えるという恐ろしい出題で時間配分に完全に失敗して残り5分で400文字を書く状況に絶望しつつ着手し、めちゃくちゃな字で6割程度しか書けませんでした。
かつ1問目の問題は“テイスティング試験の3番目の赤ワイン(正解はアメリカのジンファンデル。私はアメリカのピノ・ノワールと回答)にあう料理提案”という問題では間違った品種前提で回答しているので、3次の合格発表まで気が気ではありませんでした。
まず器具を購入するところからスタート
実技対策は恥ずかしながらまずソムリエナイフを購入するところからのスタートです。説明会に行った大手ワインスクールでお勧めのソムリエナイフは何かを質問させていただき「ダブルアクションタイプ」との回答でしたので、検索してAmazonレビュー数の多い「Bravivo」という4千円くらいのソムリエナイフを購入。
この他にパニエ、デキャンタ、丸トレー、リトー2枚を購入。それ以降は2次対策用のワインを抜栓するときはパニエで行い練習しました。ちなみに山崎先生が愛用されているお勧めソムリエナイフは約1万円で黒のスタイリッシュなダブルアクションのソムリエナイフ「LUSCIOUZ」です。今から購入される方で予算に余裕があるなら候補として検討してみてください。
抜栓を自撮りして見直す
10月の2次試験合格速報を確認してすぐにホームワインアカデミーの3次対策講座(動画視聴と自撮り動画を提出してフィードバックが受けられる)と11月開講のアカデミー・デュ・ヴァンのソムリエ実技対策講座(90分の対面式授業)1回の申し込みを済ませ、2次試験発表から3次試験当日まで毎朝本番のジャケットを着用して実技練習をしました。
週末には自撮りをして見直し、スムーズにいかない部分を集中して練習しました。私はスーツで実技に臨みましたが、持っているジャケットはポケットの数が少なかったり、あっても浅くてリトーが入らなかったりとで新調するか迷いましたが、娘の就活用ジャケットが外ポケット3つに内ポケットもあるデザインだったので拝借しました。
本番では身だしなみに気をつけた
髪は後ろで1つにまとめ、山崎先生のアドバイス通りピアスや指輪、腕時計は全て外し、マニュキュアやネイルもせず、お化粧もナチュラルメイクにしました。靴はヒールのあるパンプスを履くか迷いましたが本番で慣れない靴を履くのも心配でしたので履きなれたヒールのない靴で臨みました。
実技試験ではパニエに入った状態のワインをソムリエナイフで抜栓するので、普段ワインのサービスをしていない人は絶対に練習が必要です。私はソムリエナイフを購入するところからスタートしましたが最初は全くできず「この道具でどうやって横になったワインが開けられるの?!」とスクリューキャップのワインばかり飲んでいた自分を呪いました。
ソムリエ受験者は受験用教材として抜栓の模範動画を見ることができるのですが、どうすればお手本のようにスムーズに抜栓できるのかは解説がないのでYouTubeで動画を漁りました。私はキャップシールを切るのが苦手な上、時々コルクが折れるという劣等生でしたが、実技講座を受講してからキャップシールがきちんと1周切れておらず、抜栓の際の力のかけ方が良くないことが分かり本番までに修正することができたので、抜栓技術に不安や苦手意識がある場合はきちんとした指導を受けるのは大事だと思います。
三次試験が一番緊張した
当日はこれで最終合格が決まる試験ですので3回ある試験の中で一番緊張しました。会場で待っている間も「コルクが折れたら、たまたますごく固いコルクだったら、キャップシールがうまく切れなかったら…」と心配ばかり膨らみ、周りの受験生は仕事でサービスしているのだろうという服装の方も多く、本当に自分が受験して大丈夫?と恐怖さえ覚えましたが、今まで毎日練習したことや講師の先生に言われたアドバイスを思い出し、何とか気持ちを落ち着かせました。面接官は1グループに3名いらっしゃり、私は一番端でしたので対角線上の端に座っている面接官に向かってサービスすることになります。
担当の面接官の方はあまり愛想のよい方でなく最初は少しとまどいましたが、気にせず笑顔でサービスをしました。1グループ6人の受験生で一斉にスタート、うち2名は4分ほどでスムーズに終了していたので驚きましたが、自分のペースが乱れないようあせらずゆっくりと確実に手順を踏みました。
ちなみに抜栓したワインは各自持ち帰るので、帰宅してからゆっくり味わって飲むことができます!試験後は緊張しすぎて試験中のことをあまり覚えていませんでしたが、試験の最後にデキャンタ、ボトル、グラスの3点がテーブルにあり、コルクとキャップシール、紙ナプキンが2枚ポケットにあり、ワインもこぼさなかったのでおそらく練習したとおりにできたのではと思います。
実技は大きなミスはしませんでしたが、論述の1問目と3問目の出来が心配で発表まで不安で、合格発表をウエブサイトで確認してからも書面で合格通知が来るまでは落ち着きませんでした。