ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Kiyomiさん
第2章: 一次試験対策、甘い言葉には騙されず地道に努力する
受験の際に決めた3つの事
2024年までは語学系の資格や勉強に明け暮れており、ひと段落ついた2025年の1月上旬に受験を決意しすぐにソムリエ協会のECサイトで割引販売になっている前年度の教本を購入し山崎先生の教え通りキンコーズで裁断して勉強をスタートさせました。ソムリエ受験の際に決めていたのは、
- ストレート合格する
- 山崎先生の教え通りに勉強を進める
- 必要と思ったことは出費を惜しまずやる
の3つです。1.の最大の理由は会社員なのでソムリエ受験資格のある今の職務から異動になる可能性があることに加え、ソムリエ資格を持っている理解のある上司が異動しても受験が難しくなると思ったからです。(ソムリエは2次通過後に勤務証明書などの書類提出があるのですが、勤務先の会社印を捺印してもらうには上司の承認が必要などの条件がありました)
2.の理由は2024年までやっていた語学系の資格勉強は独学だけでは効率が悪かったと痛感しており、知識も経験も浅いワイン関連のことは詳しい先生に教えていただくのが効率的だと思ったからです。
3.は仕事&家庭のことをやりつつストレート合格するためにはある程度の投資をして効率的に進めることが必要と思ったからです。
勉強の進めかた
教本を手に入れてからの勉強は「重要な11章」と先生が説明された順番で、
- ワイン受験.comの動画を見る
- 教本を読む
- ワイン受験.comの問題集を解く(最初は教本を見ながら)
をひたすらループし、各章B判定になったら次に進むというやり方で進めました。
フランス、イタリアを3月中に終わらせる予定でしたがイタリアはほとんど興味がなく、州を覚えるところからのスタートで予想以上に時間がかかりました。
時間にすると平日は出勤前、通勤と昼休み、帰宅してからの夕飯後の2時間、週末は4〜6時間勉強しました。通勤電車ではスマホにワイン受験.com問題集をブックマークして「問題少な目表示」のモードでやりましたが、隙間時間に着手できる便利な機能で重宝しました。急な残業や出張などで計画通りにいかない日もありましたが、そんな時でも一日の勉強時間がゼロにならないよう動画を見る、問題を解くなど少しでも何かするように心がけしました。
1月から4月までにワイン概論、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガルを、5-6月で新世界、日本とその他の国、7月に入ったら模擬試験も加えてひたすら問題集と教本読み込みのループを回しました。
先輩方の体験談はずいぶん参考になった
先輩方の体験談を読んで実施したのはワイン受験.com問題集の地図問をカラー印刷し、番号がふってある地名は間違えなく書けるようになるまで何度も繰り返したことです。地図問は必ず出ますし配点も高いので、お勧めの方法です。
あとは原始的ですがイタリア、スペイン、ドイツ、ニュージーランドは教本の最初の地図をコピーしてトイレの壁に貼り、産地名と場所を覚えました。メドック格付けの61シャトーはシールタイプの宛名ラペルにシャトー名だけをフランス語・かな文字併記で印字し、色画用紙に張り付け裏には何級のどの地域のシャトーかを書き切り離して、2級から順番に5級まで覚えた後はシャッフルして全問正解できるよう繰り返しました。
山崎塾の授業も楽しかった
山崎ワインスクールの講義ではワイン会に1回、小瓶交換会に2回参加し同じ目標を持つ仲間と交流できて励みになりました。授業には時間より早めに来て山崎先生にいろいろと質問することで理解や記憶の定着にも役立ちました。
講義ではフランスの400ある全AOCを訪問された先生の動画では聞けない貴重なお話も伺うことができ、「合格して先生主催のフランスのハイキングに来年参加する。」と目標も増えて良かったです。あとは気分転換も兼ねて、YouTubeの語呂ワインチャンネル(内容はやや古い箇所があるので要注意)、試験直前にはYouTubeのワインざんまいの替え歌もイタリアのDOCGを覚えるのに活用しました。
問題集は2万4千問解いて試験に臨んだ
テキストと問題集は教本とワイン受験.com以外はほぼ使っていません。履歴では模擬試験含み3,638回、24,504問、判定は80%のBという結果で、山崎先生の「試験までに1万問」はクリアー出来ていました。ただ、先生は模擬試験でA判定が安定して出るようになってからCBTを受験、ということでしたが流石にA判定を出すのは私には無理でしたので9回受験しB判定(80%以上)が連続して出るようになって受験日の繰り上げをしました。
CBT試験は早めに受験するほど問題が易しいということで当初7月末に申し込んでいましたが、模擬判定の結果と家族イベントが7月末に入ったため7/21に前倒し受験しましたが、問題は全く簡単ではなく、マイナー国でもかなり細かいことを問われたのでこれは7割正解に到達していなかもしれない…と思いながら問題を解き、基本問題だけは落とさないようにチェックミスや問題の読み間違いがないかを見直して時間いっぱい使いなんとかB合格でした。問題は教本に出ている文章がそのまま出てくるものもあり、教本を読み込むのが大切だと試験後改めて思いました。
ネットで見かける甘い言葉には騙されない、地道に努力する
こうして文字にすると順調に勉強を進めたように見えるかもしれませんが、全くそんなことはなく、あの分厚い教本を本当にやりきれるかまず不安でしたし、頑張って勉強しても翌日は綺麗に忘れている、の繰り返しで50代には無理な試験なのかと絶望したり(たぶん20代に受験していても同じことを思った気もしますが)と最後まで全く余裕はありませんでした。
応援してくれる上司や家族、山崎先生の「忘れたらまたやればいいんです。」というお言葉や先輩方の体験談を励みに、受験した動機を思いかえし、ただのワイン好きで終わりたくないと気持ちを奮い立たせました。また、SNSなどで見かける「ワインエキスパート・ソムリエ試験に2か月の勉強で合格」というような短期間で合格したという体験談や勉強法には惑わされないように気を付けました。
地道に分厚い教本と向き合って心が折れそうになっている時に悪魔のささやきのように思わずフラフラと吸い寄せられそうになりますが、短期間で覚えるというのは瞬発力、体力、集中力がとても必要なことで、これらの要素が全てピークを越えている私には再現不可だと思いました。
回り道のように思えても結局地道に積み重ねるのが一番の近道だし、今後も役に立つ知識として身につくと言い聞かせました。大変な一次対策勉強ではありますが、今までただ漫然と飲んでいたワインの歴史や作り方、地域での違いなどが判るとよりワインが美味しく飲めることも実感し、教本を読むこと自体はとても楽しかったです。