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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 果菜さん

第4章 2022年10月18日、実録、二次試験@目黒雅叙園

思いつくままに書きます

  • 大人は普段鉛筆消しゴムを使う機会があまりないと思いますので、事前に使い心地を確かめておく方が良いです。私はそれを怠ってしまったのですが、当日持参した消しゴムの消えが悪く、「マークしてあると認識されて選択数超過で失点したかも」と、合格発表まで気に病むはめになりました。
  • トイレは長蛇の列になりますが開場までには何だかんだではけていたので、焦らなくても大丈夫だと思います。…が、特に心配なかたは早めに来るなり対処しましょう。(ついでに、せっかくの機会なので有名な目黒雅叙園の超豪華トイレを楽しみましょう 笑)
  • 試験会場の2階に上がる大階段のところに山崎先生がいらっしゃって、最後の激励をされていました。いやーまじでオーラあります。お話させていただけたら御利益がありそうです。私は心の中で拝んで階段を上がりました。
  • 開場したら、「入室する前に、」「5番目のグラスの、」「色を見ましょう。」(後は分かりますよね)
  • 2022年度は白1と2で「色調」の選択上限数が異なっていました。私は最初うっかり両方とも2つ選択していて見直し時に気づき、あっぶなー!と冷や汗をかきました。こんなおっちょこちょいは私だけかもしれませんが、お気をつけください。
  • 終了後、おともだち同士連れ立って来られた方々の「○番は●●(品種)だったよなー!」的な会話がそこかしこで聞かれます。正直、心乱れるノイズです。人波がばらけるまでイヤホン大音量で音楽を聴いたりすると吉かもしれません。私は何も持っていなかったので両耳に指を突っ込んでがしがし動かし「わーわー何も聞こえないよー」とやりました。(こうして書くと本当にバカみたいですが、そのときはこれをしないと心折れそうでした。それほど消耗する試験でした…)

同日17:00、テイスティング銘柄発表

正解は以下。

  1. ソーヴィニヨン・ブラン ニュージーランド 2019年
  2. 甲州 日本 2021年
  3. カベルネ・ソーヴィニヨン アメリカ 2019年
  4. シラー/シラーズ フランス 2018年
  5. オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ

私の解答は以下です。

  1. シャルドネ フランス 2020年
  2. 甲州 日本 2020年
  3. カベルネ・ソーヴィニヨン アメリカ 2018年
  4. マルベック アルゼンチン 2018年
  5. テキーラ

不安がつのり落ち着かない…

1番の正解を見たときは膝から崩れ落ちる気持ちになりました。「ニュージーランドのSBならいつどこで飲んでも分かる」と自信があったのに、このときはパッションフルーツの香りを全く感じ取れず、無難にシャルドネを選んでいました。「シャルドネは絶対に出る」と思いこみ過ぎていたこともあるかもしれません。

2番は前述のテイスティング理論講座のことがあったので当てに行けました!

3番は明るい色といちごジャムのような甘い香りで、最初カベルネとは思いませんでした。後半で、最初に感じたよりタンニンがしっかりしてるなと思ったことと、青っぽい香りを感じ取れたことで正解に辿り着けました。

4番については「マイナー品種を選ぶのは確信が持てたときだけ」というお作法が頭からとんでいたなーと。1番をフランスにしてしまっていたので、4番で再度フランスは選びにくかったということもあるのですが「何で山っ気出しちゃったかな自分」と、これは今でも後悔しきりです。

正答できたのは品種2、生産国2、収穫年1。何とかいけたかもと思う反面、「(前述の)マーク跡を完全に消せていなかったかもしれない心配」や「2番の甲州は正答率が高くて差がつかないかもしれない心配」がつのり、自信は持てませんでした。あとはコメントの方向性が合っていることを祈るしかない…と、落ち着かない気持ちで発表までの9日間を過ごしました。

2022年10月27日 2022年度 呼称資格認定試験 通過者発表

仕事にかこつけて夜まで発表を見ませんでした。(見るのが怖かった)

ソムリエ協会のサイトに行っても、動揺していたのか速報のページをなかなか見つけられず…。ようやく探し当てて自分の名前を見たときの嬉しさと安堵感は忘れられません。

最後に

ワインエキスパート試験は出題範囲は膨大ですが重要項目が明確ですし、何より、ワインが好きで日頃から飲み親しんでいる人にとっては「とても楽しい」試験です。これは絶対です!

先日ソムリエ協会から認定証とバッジが届きましたが、やっぱりしみじみと嬉しいですよ。あと、私は、ワインを見る目が変わった気がします。「好きなワイン」の間口が広がったというか、以前は割とはっきり「この国のこの地方のワインが特に好き」という好みがあったのですが、どんなワインもいとおしいという気持ちが高まりました。変態と言ってもいいかもしれません(笑)

つたない体験記ですが、お読みになったかたが「何だか楽しそうだから自分もチャレンジしてみよう!」と思ってくださったら嬉しいです。