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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス H.Tさん

第4章: 二次試験当日、異常に香りが弱いワインがあり戸惑った

会場の照明があまり良くなかった

当日は約40分前に会場に入りました。試験会場に入ってみると、照明が少し暖色系だったため、もう少し自宅練習時に照明を変えて行っておけばよかったと少し後悔しました。ただ、なるべく色調判断は注意深くしようと思い、試験中は自分の席にあるワインだけではなく、照明の当たり具合が異なる他の席にあるワインも遠くから見て確認しました。

全ての香りを取った後、改めて口に含む

私は、テイスティングは、全てのグラスの香りを確認後、最初に戻って改めて1グラスずつテイスティングを行うスタイルを採用しています。これは口にワインを含んだ後では感じる香りの強さが変わってしまうためで、先に全てのグラスで同じ条件で香りをとっておきたいためです。

この方針のもと最初に全てのグラスの香りを確認したところ、なぜかNo.3のみ、異常に香りが弱く感じ、かなり戸惑いました。気を取り直し、No.1からテイスティングを改めて行い、No.1とNo.2はどちらも白軽・樽香なしと判断しました。コメントは概ね間違っていないと思っています。

ソーヴィニヨン・ブランは正解できた

No.2はソーヴィニヨン・ブランを選び正解。ただ、生産国はニュージーランドを誤って選択(正解はフランス)。ニュージーランドを選んだ理由は、練習で使ったロワール サンセールのワインより、これも練習で使ったマールボロー ニュージーランドのワインの方に、香りが近かったと感じたためです。

No.4はカベルネ・ソーヴィニヨン、アメリカを選択。正解はカルメネール、チリで難問だったので、これは今の実力では致し方ないと思っていますが、コメントの傾向は間違えていなかったと思います。

テンプラニーリョは香りを取れず外した

一方、No.3は最初から最後まであまり香りがあまり感じられず、味もはっきりと判断できず、そのためタイプも不確かでかなりこのワインに時間、集中力を使ってしまいました。最終的にはどんなタイプでもそこそこ点数が取れそうな、赤重・赤軽の中間のようなコメントを選びました。正解はスペイン、テンプラニーリョでした。

テンプラニーリョは自宅でも練習したのですが、このように感じたことはなく、どうして香りもあまり感じなかったかは今も不思議です。

またこのワインに集中しすぎたせいか、他のワインに注意が行き渡らず、No.1の二度目以降のテイスティングで、一度目で選んだ品種(シャルドネ)を修正できなかったことが受験後の今でも後悔として残っています。正解はオーストラリア、リースリングでした。

その他酒類のスコッチは普段から飲んでいたため即答できました。

解答用紙の変更に戸惑った

あと戸惑ったのは、今年の試験では、コメントシートでアルコール度数が数値から選ぶようになっていたこと、さらにグラス選択においてグラスの形状の選択肢が増えていることでした。

アルコール度数は数値なので、必ず1つのみが正解になるため、もう少し正確に度数判定を行えるように練習しておけばよかったと思います。

結果、品種は1つ正解、国は全て不正解だがなんとか合格

まとめるとワインの品種は一つのみの正解で、生産国は全て不正解、その他のコメントについては3つは概ねOK、他の酒類は正解。合格してもギリギリだろうなと考えていましたが、幸運にも合格でした。間違いなくギリギリ合格だったと思います。