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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス でんでんさん

第2章 7月末で模試D判定... からの逆転劇! 一次試験の学習方法について

様々な勉強方法を試しては迷い、効率を求めるあまりに迷走、ホコリかぶった参考書、学習意欲がなくなった時期等々、紆余曲折ありましたので、そんな所も誰かの参考になればと思い、赤裸々に白状いたします。

結果的に良かった勉強方法については最後にまとめておきますので、お急ぎの方はそちらをご覧ください。

4月: 動画の視聴と暗記カードの作成

4月。教本も届き(噂通りの分厚さに圧倒されます)、本格的に学習をはじめました。ちなみに仕事の都合上、一度もワインスクール山崎塾の通学講座には参加できませんでした。

まずは教本をパラパラと一読。知らない用語に知らいない国の地名にチンプンカンプン。眠くなるだけでしたので、まずは山崎塾の動画を順を追って視聴することにしました。

視聴は一度に1章まとめて(話数の多い章は区切りよく2~3回に分けて)。動画は1話10分前後でまとめられているので、集中力が途切れることなくサクサク進められます。見返したい箇所も探しやすいです。

何より説明が初心者にもわかりやすい。

動画視聴後は、「Anki」というアプリを使って、暗記カードの作成。空き時間や通勤時間を使って暗記カードを使って復習していました。大方暗記したら次の章へ。

5月末まではこの流れで学習を進めました

文章で書くと非常に効率よく学習できてるように見えますが、決してそんなことはありませんでした。まず最初に苦労したのはフランス語です。英語を読む感覚では全く読めず、感覚を覚えるのに非常に苦戦しました。

聞いたことのない発音の言葉はなかなか記憶できません。これはもう慣れるしかありませんので、YouTubeでフランス語学習の動画を視聴したり、フランス語の勉強方法を検索してみたり。そのうち慣れました。今では、ラベルの文字もだいたい読むことができます(意味は全くわかりませんが)。

また、イタリアやスペイン等、様々な国の言葉も覚えることになるので、ラベルの語感でどこの国のワインかも判断できるようになります。外国語への苦手意識が薄れたのもワインも学ぶ大きな利点となりました。

5月: 参考書を購入したがほとんど使用せず

5月になってようやくフランスの学習を終え、すでに相当量の暗記が必要であることもあり、一冊参考書を購入することにしました。杉山明日香さんの「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座」です。教本の要点がよくまとめられていますし、重要な単語を隠して勉強できる2色刷りとなっているため、参考書としては非常に優れていました。

が、結局ほとんど使用しませんでした。要点の前後を読み、しっかりと理解しないと気がすまないわたしの性格と相性が悪かったようです。また、要点だけをまとめて暗記では、解答できない問題が数多くあることも事実です。

しかし、付録の地図帳は秀逸です。持ち運びできるサイズであること、地図と地名が分かれて表記してあるため、暗記にも役立ちます。地図問題も多く出題されます。この地図帳だけでも購入する価値はありました。

6月: ようやく問題演習に取り掛かるが解けない!

6月は勉強から少し離れてしまいました... まずは暗記だ! と思い、今まで問題集を活用してきませんでした。山崎先生は動画視聴後は問題演習をひたすらすることを強く勧めていたのに... 恐かったのです。さっぱり記憶できてない現実と向き合うのが...

その後、イタリアの学習も大詰めを迎えるなか、復習もかねて、ようやく問題演習に取り掛かりました。恐れていた事が現実になります。

動画視聴も終え、繰り返し暗記カードで記憶してきたはずなのに、3~4割ほどの正答率しかでません。そもそも全く解らない問題が多数ありました。要点だけの暗記では解けない問題が多く出ることに、ここに来てようやく気づきます。

今までの学習方法に疑問を抱き始めてしまい、仕事も忙しくなってきたことも相まって、学習意欲が薄れ、2~3週間ほとんど勉強しない日々が続きました。

6月末: 勉強方法を見直し問題演習を繰り返すことに

6月末になり、焦りから勉強を再開します。ここで一度オリエンテーションの動画を見返し、山崎先生のおすすめの勉強法に倣うことにしました。

  • インプット = 動画視聴 ↔ 教本を読む、を繰り返し
  • アウトプット = 問題集で問題演習を繰り返し、間違った、分からなかった問題は教本も見返す

単純です。問題演習も動画を一度見て、教本をさらっと読んだだけでは当然満点など取れません。良くて5割の正答率です。しかし、満点取れるまで繰り返します。

自分でも驚いたことに7~8割の正答率は30分~1時間も繰り返せば安定して出るようになります。「ワイン受験.com」の問題量は10万問と莫大です。同じ問題ばかりが出て、正答率が上がったわけではありません。

また、同じ要点の問題でも言い回し違いの問題が数多くあります。例: もっとも甲州の栽培面積が大きい県は? 山梨県で最も栽培面積の大きい品種は? 等。

暗記カードではピンポイントの暗記になってしまいますが、問題演習を繰り返すとポイントまるごと関連付けて記憶することができ、非常に効率が良いです。

今まで暗記カード作りと、暗記カードによる学習に費やしていた時間を問題演習に充てることにしました。

しかし、暗記カードも全くやめたわけではありません。完全な暗記箇所のみに絞って作成しました。例えば、イタリアのDOCG等。

7月: 新世界の大物たちに苦戦、学習の進捗具合が大きな問題となる

元々6月中に重要国の学習は終えて、7月末には一度目の試験に挑戦する計画でしたが、前述の通り、勉強から離れてしまった時期もあり大幅に当初の計画からずれていました。

しかし、計画変更ともに、余裕がまた生まれます。一次試験は8月の末に2回受けることにし、7月中に新世界の大物たち(アメリカ、オーストラリア、NZなど)をやっつけ、マイナーな国やテイスティング~日本酒・焼酎の章は8月に入ってからさらっとやって、最悪捨ててもいいやと思っていました。この余裕が後に仇となります。

7月上旬頃まで順調に学習は進んでいましたが、だんだん焦り始めます。新世界の大物たちの暗記量が想定以上に膨大だったのです。

地理的な部分の暗記量はもちろんのこと、品種や気候の特徴から地域名を導き出す等、単に地名を覚えただけでは太刀打ちできない問題も数多くあり、さらに苦手な歴史まで。。年代、人物等幅広く出題されます。

完全に侮っていました。なんとか一カ国ずつやっつけていくのが精一杯で、6月までに学習した範囲の復習にあてる時間がほとんどありません。

案の定、復習のために問題集をやっても正答率は低く、直近で学習した新世界も無理やり詰め込んだだけなので、記憶が定着しておらず、こちらの正答率も低い始末。

正直諦めかけました。が、ここまでなんとか頑張ってきたのだからと、なんとか自分を奮い立たせ、学習時間を増やし、7月半ば過ぎまでには、新世界の重要国も一通り終わらせることができました。

7月末: 模擬試験D判定からの逆転ホームラン

ここでようやく模擬試験への挑戦です。初回はもちろんD判定。しかし、山崎先生によると「7月末の時点でC判定が取れるようになれば十分に勝算はある」とのこと。

重要国の問題演習を繰り返し、7月末に模擬試験に再挑戦。しかし、何度やってもD判定! もうこれは本格的に諦めるしかないのかも。と、またもや諦めかけてしまいました...

正直ワインエキスパートの資格を取っても本業の仕事の役には立ちませんし、認定バッチをつける機会もきっとありません。しかし、諦めきれないのは理由があります。「ワインが好き」だからです。

勉強するのは大変ですが、「ワインの知識がつく」ことはとても楽しいことでした。資格取得のきっかけは「もっとワインを楽しみたい」という単純な理由でしたが、ここまで頑張ってきたことに後悔はありません。

ならばあと一ヶ月、本気で頑張ってみよう!ここからがわたしの逆転ホームランへの道筋です。

マイナー国の重要性に気づく

模擬試験を受けて気づいたことがあります。マイナー国やワイン以外の問題数が割と多いことに。

オリエンテーションで山崎先生からいただいた配点表の出題数の見方を誤っていました。出題数は各国1~2問ですが、トータルすると全体の3割以上にもなります。

そして、マイナー国は学習すべき要点も少なく、サクサク進めれられます。その国独特の品種や地名、歴史があり学習する上でも楽しめました。

話は逸れますが、わたしが資格取得後に出会い、美味しさに驚かされたワインたちは、そんなマイナー国の品種に多くあります。ギリシャのクシノマヴロに、ハンガリーのフルミント等。ワインバーでマイナー国のワインをオススメされるとテンションが上がっちゃいます! 勉強してよかったと感じる瞬間です。

話を戻します。つまりは、捨てていい国や章など、無いのだということ(フランス・イタリア以外のチーズや、ドイツの全ベライヒ、イタリアDOC等、出題の可能性が極めて低い部分は捨てました。一カ国、一章まるごと捨てることはなかったということです)。

地図、DOCGなどは全部書いて覚える

次に、記憶の定着率の低さを、どのようにして克服したかというと、原点回帰「書いて覚える」です。

山崎先生のよくまとめられたスライド、暗記アプリの活用、10万問の問題集と、非常に優れた学習材料が揃っている中、効率を求めるあまり「書く」という勉強方法をあえて避けていたことが良くなかった。

残り一ヶ月とにかく書きました!(同じ単語を何度も繰り返し書いて覚えることではないです)

例えば新世界の地図。デフォルメしてノートに書きます。イタリアDOCGも一度ノートに書き起こします。マイナー国は最初からノートにまとめます。

あらゆるものにオリジナルの語呂合わせを作った

そして重要なのが「語呂合わせ」。地区名、品種名、ボルドーの格付け、歴史等、現時点でうろ覚えの、ありとあらゆるものすべて。小さいノート2.5冊分ひたすらオリジナルの語呂合わせを作りました。

オリジナルの語呂合わせを作ることは個人的には非常にオススメです。手を使って書き、語呂合わせを考える間中、頭の中で何度も何度も復唱し、誰にも理解できない、または恥ずかしくて教えられないような(← ここ重要)めちゃくちゃな語呂合わせがパッと浮かんだらもう勝ちです。自分で捻り出した語呂合わせはなかなか忘れないものです。

全然思い浮かばなくてもいいのです。考えている間中、その言葉が脳内に焼き付いて、それが長期記憶に結びつきます。

ちなみに、先生のたまに教えてくださる語呂合わせは、インパクトがあり、一度聞いたら忘れられません。決して語呂合わせを否定したりせず、様々な勉強方法を尊重する姿勢も魅力的です。

8月上旬: ようやく模試はC判定

ノートへのまとめと語呂合わせを併用したため、要点の前後の理解と単語の暗記も着実に進み、何よりも自分の文字で書かれたものは復習に最適です。

最後の最後で、至極基本的な学習方法になりました。しかし、効果覿面、圧倒的な記憶定着率です。急がば回れとは、まさにこのことか。

暗記量が多く、後回しになっていた、チーズの章もこの方法でギリギリなんとか乗り越えました。

模試の方も、8月上旬以降ようやく安定してC判定が出始めます。まだまだ暗記が足りない箇所は試験直前まで「書いて覚える」をひたすら続けます。