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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス あめぽんさん

第4章 ゼロからの二次試験対策、意識したポイントは3つ

二次試験の合格率は毎年変わりますが大体75%くらいあり、一次が受かれば大丈夫と言われることもありますが自分は一次試験以上に不安になりました。多分他にも同じ気持ちの方が多いと思います。

なぜならテイスティング試験はあまり経験したことのない試験だということと、一年に一回の一発勝負だからだです。私はスクールでテイスティングを教わっていないし、ワインを飲む経験も長い方とは言えないため気を引き締めました。

一次試験受験日の前倒しに救われた

ゼロからの二次試験準備は手探りで効率が悪く、時間がとてもかかりました。山崎先生に背中を押して頂き、受験日を前倒しして本当に良かったと感謝しております。必要な道具の準備、練習の仕方をワイン受験.comやYouTubeを参考に調べていきました。

この時もアプリ「Studyplus」で詳しい方から参考になる動画等を教えて頂き、非常に助かりました。8月末にも山崎先生の「テイスティング理論講座」があり、「品種の特定の仕方」、「テイスティングコメントの書き方」を丁寧に教えて頂きました。

整理して紹介させて頂くと、二次試験対策で意識したことは、

  1. 基本品種の徹底練習
  2. テイスティングコメントの暗記
  3. ワイン以外のお酒の練習

です。全て完璧にできたわけではなく、自分のことは棚に上げて紹介させて頂きます。汗

1. 基本品種の徹底練習

ワイン受験.comにも書いてありますが二次試験で出題される品種には定番のものがあり、それを「基本品種」と呼ぶようです。山崎先生の作戦はこの「基本品種」を確実に当てることを意識したものでした。一次試験の「基本に忠実に」と同じですね。

味覚のトレーニングはやったことがなかったので見通しを立てることが難しかったのですが、本番までにこなせると見込んだ回数として60回のテイスティングを目標としました。

小瓶に詰め替えてブラインド・テイスティング

やり方はワイン受験.comにも書いてある小瓶ブラインド作戦で、ワインはワイン受験.comで紹介されているものや、ワインショップで揃えました。大体のワインショップでは受験していることを伝えると親切にして下さり、試験に出るようなワインを出してもらえたので、恥ずかしいかもしれないですが伝えてみた方がいいかと思います。

練習始めたての頃は先入観がなかったせいか、メキメキと実力がついていきました。(気がしていただけ笑)しかし一ヵ月も過ぎると変な深読みをするようになりスランプに陥ることもありました。

ピノ・ノワールとカベルネを間違えた日はもう鳥肌が立ちました。笑 これから勉強される方も似たような経験をするかもしれないですが大丈夫です。スランプはちゃんと抜けます。

日をあけず少しでもいいから毎日やる

練習で意識したのは出来る限り本番を意識してテイスティングコメントを書きながら練習すること、日をあけず少しでいいから毎日少しやることです。東京オリンピックも控え、日本の品種も出題されそうな噂もあり「マスカットベーリーA」と「甲州」にも手を出し練習しました。

しかしそれ以上はあまり幅を広げて練習しなかったです。手を出しすぎると、迷いが生じると思いました。あくまで基本品種にこだわり、試験でもその中から回答をしていこうと決めておりました。

2. テイスティングコメントの暗記

ワイン受験.comやスクールでも勧められている「テイスティングコメントの暗記」です。試験ではマークするのに手間かかることもあり、時間が足りなくなることもあります。予め各品種の模範解答となるテイスティングコメントを暗記しておくことで当日コメントを考える必要がなくなります。

コメントの暗記は必要、みんな準備しているのだ

飲む必要がないので空いている時間にいつでもできますし、またこれは受験生のほぼ全員がやっていると思った方がいいです。試験40分前に会場に到着しましたが多くの受験生の方が待機されており、殆どの方が最後の復習をしておりました。

「テイスティングのコメントに模範解答?」って思う方もいらっしゃると思いますが「試験」である以上は正解があり、決して自分の正直な感想をコメントしてはいけないようです。模範解答は オペラワイン でワインと解答がセットになったものを購入したり、富田葉子さんという有名なワイン講師の方が書いた参考書を活用しました。冨田さんの参考書には過去に出題された品種の回答が網羅されておりとても役に立ちました。

3. ワイン以外のお酒の練習

基本品種とテイスティングコメントの暗記を進めていくと感じることがありました。それは人並み以上の点数を取ることの難しさです。

毎日テイスティングしていて基本品種は何とか判別できますが、生産国までは当てられるレベルにはなかなか至りませんでした。これは恐らく受験生の中でも平均かそれを若干下回るくらいかと思いました。テイスティングコメントの暗記も皆が同じような勉強をしているのであればそこで差をつけるのは難しいと思います。

ワイン以外のお酒を当てて、人より良い点を取る

残ったのがワイン以外のお酒です。これは2019年度くらいから配点が高く、品種一つ当てるのと同じくらいの点になります。ワインエキスパートを受ける人はワイン以外に関心がないのでは? と考え、そこならば差がつくかもしれないと考えました。

幸い、8月末の山崎先生の「テイスティング理論講座」でお酒の特定の仕方を教わっていたので知識は大丈夫でした。そして一回飲めば大体が忘れない味なのでラスト2週間、バーに通い詰めました。しかしリキュールやブランデーはアルコール度数が高いので一度にたくさん飲み比べるのは難しいと思います。好きでないものを飲むこともあり疲れることもあります。ワイン以外のお酒に詳しくない方は一次試験の時からたまにでもいいのでお飲みになることをおすすめしたいです。