アルザス・AOC・その他
日本ソムリエ協会教本2024 P.592〜598
AOC
AOC(重要度B)
まずはP.593左下〜583左中までの文章を一読してください、アルザス地方の主要AOCは下記の3つです。
- AOC アルザス
- AOC アルザス・グラン・クリュ
- AOC クレマン・ダルザス
これらのAOCについて、下記の事を整理して覚えましょう。
- 各AOCの使用可能な品種
- 各AOCの生産可能なワインの色
- グラン・クリュのリュー・ディの数(P.594右上)
- クレマン・ダルザスは、フランスのクレマンの中で第1位の消費量(P.596左下)
リュー・ディとは日本語の「字(あざ)」だと考えると良いと思います。
例題: 次の中からアルザス地方のCrémant d'Alsaceに用いる事が可能な品種を選択してください。
- シャスラ
- ゲヴュルツトラミネール
- ピノ・ブラン
- ミュスカ
正解: 3
甘口ワイン(重要度B)
AOC アルザスとAOC アルザス・グラン・クリュは甘口ワインを生産する事ができます。この場合、下記のような名前がラベルに付記されます。
- ヴァンダンジュ・タルディヴ
- セレクション・ド・グラン・ノーブル
P.594左中からの説明文を一読しておきましょう。また、P.594左下、糖分の最低含有量も覚えておきましょう。
例題: 次の中からアルザス地方のSélection de Grains Noblesを造る時、ゲヴュルツトラミネールに求められる最低糖分含有量を選択してください。
- 235グラム/リットル
- 306グラム/リットル
- 276グラム/リットル
- 205グラム/リットル
正解: 2
例外的なグランクリュ(重要度C)
品種に関して例外の規定がある5つのグラン・クリュが問われることがあります。難問ですができれば押さえておきましょう。(P.594右中〜)
- アルテンベルグ・ド・ベルガイム: 単一の場合はミュスカは使用不可、リースリング主体の混醸可
- ゾッツェンベルグ: 単一の場合はシルヴァネール使用可、ミュスカは使用不可、混醸は不可
- ケフェルコップフ: 単一の場合はミュスカは使用不可、ゲヴュルツトラミネール主体の混醸可
- ヘングスト、キルシュベルグ・ド・バール: 単一の場合はピノ・ノワール使用可(つまり赤ワインOK)
注: 通常のグラン・クリュは、品種はリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカいずれかの単一、混醸不可、白ワインのみです。
例題: 次の中からアルザス地方のAlsace Grand Cruにおいて、例外的にシルヴァネールを単一で使用できるところを選択してください。
- Zotzenberg
- Wiebelsberg
- Altenberg de Bergheim
- Engelberg
正解: 1
問題集をやりましょう
要点を一通り整理したらワイン受験.comの問題集をやりましょう。問題を解くと、問われるポイントが具体的にわかります。そのため、問題を解きながら覚えるのが一番効率の良いやり方です。最初は教本を見ながら1問ずつ解きましょう。
ワイン受験.comの問題集には、出題の可能性があるほとんど全ての問題を用意しています。問題集をきちんとやれば、必ず合格できます。