2018年ワインエキスパート二次試験、受験の感想
2018年のワインエキスパートの二次試験は、このサイトの作者山崎も受けてきました。私は品種は3/4正解、生産国は2/4正解、収穫年は3/4正解でした。ワイン以外の飲料も正解。感想を記しておきます。
1. 2016 ドイツ、リースリング
香りですぐリースリングと分かり、迷う余地はありません。辛口なのでフランスかオーストラリアかと悩むと思います。
ミネラル感は少なく、フルーティ、ブドウの熟度が低く水っぽく感じられました。収量過多の安物アルザス・リースリングと判断しましたが、ドイツでした。
フランス、リースリングと回答するのが妥当な線だと思います。
2. 2015 オーストラリア・シャルドネ
新樽の香りがはっきり。この時点でこの試験ではシャルドネ以外あり得ません。ブドウの熟度は高いが、酸もしっかりキープされていて、見事なワイン。アメリカかオーストラリアだと思いましたが、近年の出題傾向を鑑みオーストラリアと回答しました。
オーストラリアのシャルドネと回答するのが妥当な線だと思います。
3. 2014 日本・メルロ
少し青臭さがあるカベルネ系の品種。ブドウの熟度は高くなくエレガント系。樽香は控えめ。こうなると、
- ボルドーのカベルネ・ソーヴィニョン
- 日本のメルロ
が頭に浮かびましたが、日本のメルロを選ぶ勇気はありません。定石通りフランス・カベルネ・ソーヴィニョンと回答しました。それが正しい戦術だと思います。
4. 2013 フランス・グルナッシュ
これは難しい。飲んだ瞬間、古いローヌワインの臭いを感じました。よってシラーかグルナッシュ。シラーと答えるのが無難だと思います。
でもシラーじゃないんだよな、もしかしたら古いボジョレかな。。。などと心に引っかかり、結局グルナッシュを選びました。ほとんどの人はシラーを選んだと思いますが、その選択は正しい戦術だと思います。またきっとシラーも少しはブレンドされてるはず。
なお、コメント選択用紙は前年とほぼ同じです。異なる点は、
- 香りの特徴の選択個数が昨年はやたら多かったが、今年は例年と同じ個数に戻った。
- バランスの選択個数が例年は2個だったが、今年は1個に減った。
ワインスクールでガンガン練習した人は、いつもの調子でバランスを2個選んでしまった人がいるのではないかと心配しています。
5. ベネディクティン
これは簡単。アルコール度数の高いリキュールでしたが選択肢は下記の通りです。
- ドランブイ
- アマーロ
- チナール
- ベネディクティン
この中でアルコール度数の高いやつはドランブイとベネディクティンだけ。2者択一となりますが、ドランブイはウイスキーベースなので風味が全然違います。迷う余地はありません。