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セットNo.4 赤基本3品種 基本編

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

赤ワイン最初のフライトは、赤の基本3品種、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、シラーを練習しましょう。

これらの品種は1,000円以下のカジュアルなワインから、10万円を超える高級品までさまざまです。ワインスクールに通っていない人は、いったいどのようなワインで練習すれば良いのか迷ってしまうかもしれませんが、私がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなワインを厳選してみました。

それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、「こういうワインが試験に出るのだ」ということを理解しましょう。

1. カベルネ・ソーヴィニョン

ワインラベル
ワイン名
レ・トゥール・ド・ボーモン
産地
フランス、ボルドー地方、AOCオー・メドック
収穫年
2014年
インポーター
株式会社モトックス
このワインの入手方法
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カベルネ・ソーヴィニョンは赤ワインで最もよく出題される品種です。また、出題されたら絶対に外してはいけない品種でもあります。昔はフランス、ボルドー産しか出題されませんでしたが、最近は米国など新世界産のものも出題されるようになってきています。しかし、二次試験の基本はボルドーです。まずはボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンを確実に当てられるようになりましょう。

最初のフライトでは、試験に出やすい安価なボルドーワインで練習しましょう。これくらいの価格帯のワインが、試験には最も良く出ます。

トレーニングのポイント

まず、このワインの色調にも注目しましょう。このような色調は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「深みのある、落ち着いた、ガーネット」と表現します。WSETなど国際的なワイン検定とは表現が異なりますので注意してください。

また、このワインは甘い樽香が強く、良く特徴がわかります。典型的なボルドーワインなので良く特徴を記憶してください。特徴を言葉で言い表せる必要はありません。ピノ・ノワールやシラーとしっかり区別できれば試験には合格できます。

このワインには、果実の香りや樽香以外に、湿った土やキノコのような香りが少し感じられますがわかりますか? このような香りを総称して「スーボワ」(フランス語で木の下という意味)と言います。これは赤ワインが空気に触れない(還元的な)条件で良好にビン内熟成したときに生まれてくる香りです。特にボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンに特徴的な香りです。ぜひ覚えておきましょう。

そして、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験ではこの香りを「スーボワ」ではなく「腐葉土」と表現します。ボルドーの赤ワインによく使われる表現なので覚えておきましょう。ただし、試験ではマークする香りの個数が限られているため、実際には「腐葉土」をマークする必要はほとんどありません。

なお、腐葉土の香りは、葉っぱが腐った香りではなく、菌類(キノコ類)が出す香りです。本物の香りは乾燥モリーユ茸(アミガサ茸)を嗅ぐと知ることができますので、興味のある方は買ってみてください。日本では少し高価ですが、フランスでは1/3くらいの値段です。水で戻してパスタにいれると最高ですよ。

2. ピノ・ノワール

ワインラベル
ワイン名
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
産地
フランス、ブルゴーニュ地方
生産者
エルヴェ・ケルラン
収穫年
2015年
インポーター
株式会社モトックス
このワインの入手方法
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ピノ・ノワールは、フランスまたは新世界産のものが出題されますが、試験に最もよく出題されるのはフランス、ブルゴーニュ産のワインです。素晴らしいワインを造っている小さな生産者がたくさんありますが、あまり高価なものは出題されません。

多くのピノ・ノワールには新樽熟成に由来する甘く香ばしい香り、つまり樽香が感じられますが、実は試験に出されるフランス産ピノ・ノワールには、樽香が感じられない、または弱いものがたくさんあります。ふだん高級なブルゴーニュワインを愛飲しているマニアな方は、安価なものも積極的に飲み、ご自身の物差しを調整しておきましょう。このフライトでは、あえてあまり樽香のしない、安価なピノ・ノワールを選びました。

トレーニングのポイント

カベルネ・ソーヴィニョンとピノ・ノワールを間違えなく区別できるようになる事は、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、このフライトのカベルネ・ソーヴィニョンとピノ・ノワールを繰り返し比較して、体で覚えてください。

ポイントは色と渋味の違いです。ピノ・ノワールは、ブドウの果皮が薄く、含まれている色素やタンニンの量が少ないため、ほぼ常に色が淡く、渋味の少ないワインになります。特に色が淡いという点は、見分ける時に決定的な手がかりとなりますので、この色合いを良く覚えてください。

このような色調は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「紫がかった + ルビー」または「オレンジがかった + ルビー」と表現します。紫、オレンジどちらになるかはワインによりますが、このワインの場合は紫が近いと思います。WSETなど国際的なワイン検定とは表現が異なりますので注意してください。

香りには、ラズベリーのような甘酸っぱい果実の香りと、スミレの花のような香りが感じられると思います。特に果実の香りの違いを記憶しましょう。

なお、ピノ・ノワールのラズベリーの香りを覚えるためには、チップトリー社のラズベリージャムが最適です。私が教えているワイン初級クラスでも教材として使っていて、自信を持っておすすめできます。テイスティングに自信のない方は、これを嗅いでみましょう。ヨーグルトにかけたりパンにつけたりして毎日食べていると自然に覚えられますよ。

3. シラー

ワインラベル
ワイン名
カーヴ・ド・タンIGPシラー
産地
フランス、コート・デュ・ローヌ地方
生産者
カーヴ・ド・タン
収穫年
2016年
インポーター
株式会社モトックス
このワインの入手方法
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フランスのシラーとオーストラリアのシラーズは同じ品種です。どちらも出題される可能性があり、また両者はかなりスタイルの違うワインになりますので、両方練習する必要があります。

まずはフランスのシラーから練習しましょう。フランスのシラーは、コート・デュ・ローヌ地方北部のAOCワインがよく出題されます。コート・ロティ、エルミタージュといったAOCが有名ですが、どちらも高価なので試験には出にくいと思われます。むしろ安価な、サン・ジョゼフ、クローズ・エルミタージュやIGPワインの方が出題されやすいでしょう。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策では、必ず飲んでおくべきワインの一つです。

試験に出される典型的なワインは。発酵はステンレスタンク、熟成は古い大樽で行われたタイプです。大樽熟成なので樽香はありませんが、樽熟成に由来する複雑な風味が感じられます。

トレーニングのポイント

カベルネ・ソーヴィニョンとシラーを間違えなく区別できるようになる事も、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、このフライトのカベルネ・ソーヴィニョンとシラーを繰り返し比較して、体で覚えてください。

ピノ・ノワールと違い、シラーは色が濃いため、外観では簡単には見わけられません。ポイントは、香りにあります。

まず、試験に出るフランスのシラーに樽香が感じられることは、まずありません。ほとんどのものが大樽熟成だからです。一方でカベルネ・ソーヴィニョンにはたいてい新樽熟成に由来する焼き栗のような甘く香ばしい香りがあります。したがって樽香の有無でたいてい見わけがつきます。

もう一つは、シラー独特の香りを見つけることです。シラーにはスパイス香、焼けたゴム、燃えた髪の毛のような独特の香りがしばしば強く感じられます。何度も比較して、香りの特徴を覚えましょう。

スパイス香は、ブラックペッパー、丁子、甘草、ナツメグなどが感じられますが、シラーを見わけるポイントはブラックペッパーです。ぜひブラックペッパーを空のグラスに少量入れて、遠くから香りを嗅いでみてください。ほぼ同じ香りがワインにもあるはずです。確かめてみましょう。

このページで紹介したワインの入手方法

インターネットで探して購入されると良いと思います。収穫年などが変わっていても、ワインのスタイルは大きくは変わりませんので、その時に買えるものを入手されることをおすすめします。