実践トレーニング はじめに
それではいよいよ実際にワインを飲んで練習しましょう。前述のようにソムリエ、ワインエキスパート二次試験には、
- 大手インポーター輸入の、
- 在庫豊富な現行商品で、
- 価格は2,000〜5000円くらい、
- 基本的な品種のベーシックな味わいのもの。
が出題されます。ここでは私が各社のカタログを精査し、いかにも出題されそうなアイテムをピックアップしてみました。私が選んだワインが、本当に二次試験で出題されるかどうかはわかりませんが、上記の条件を満たすワインはそれほど多くはないため、それなりに確度は高いと自負しています。
そして、それらを全て入手して、実際にテイスティングした上で、品種、生産国の見極め方やコメントの作成方法についてアドバイスしたいと思います。テイスティングは、2017年1月〜2018年2月の間に私の自宅で行いました。テイスティング後に残ったワインは、全て晩酌でおいしくいただきました。みなさんもそうされると良いと思います。ぜひ楽しく飲んで二次試験に合格しましょう。
スポーツをやっている方はわかりますよね。同じパターンの練習をひたすら反復練習することは、とても大切なのです。コツコツ練習すれば、どんなにテイスティングに自信が無い方でも、基本的な品種を間違いなく区別できるようになってきます。
ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、基本的な品種をきっちり区別できれば、よほど運が悪くない限り合格できます。他の難しい品種まで当てる必要はありません。
地方在住でワインスクールに通えない方や、大都市在住だが独学でやっている方は、ぜひこの章で紹介しているワインを入手して、飲みながら解説を読んでください。どのようなワインが出題されるのか、傾向がよくわかると思います。勉強になる事がたくさんあるはずです。