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トレーニングの方法・おすすめの日本酒

どんなお酒が出るの?

SAKE DIPLOMAの二次試験では、結局のところどのようなお酒が出題されるのでしょうか?

日本酒は造り方によって酒質が大きく変わります。誰が飲んでも特定名称、米の品種、酒母などを当てられないような個性的、あるいは例外的なスタイルのお酒は、試験問題として適切ではないため出題されないでしょう。

出題されるお酒は、原則としてその特定名称、米の品種、酒母などの個性を適度に持っている、標準的なスタイルのお酒だと考えましょう。また、そのようなお酒を数多くテイスティングすることが、合格への王道だと考えましょう。

ここではタイプ別に、標準的なお酒をいくつか紹介します。ソムリエ協会の日本酒セミナーや、ワインスクールのSAKE DIPLOMA講座でも教材として使われているお酒です。試験で出題されたお酒の銘柄は公表されていませんが、おそらく同じようなお酒が出題されていると思います。

全てネットで探せば購入可能な通年商品です。季節商品や限定版のようなお酒は、試験には出題されにくいと思います。

純米大吟醸酒または大吟醸酒

  • 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分(山口県、旭酒造)
  • 鳳凰美田 純米大吟醸 赤判 火入れ(栃木県、小林酒造)

この2つは香り酵母を使ったお酒なので、「セルレニン耐性酵母のお酒はどれですか?」という設問の解答となり得るお酒です。香味を覚えておくことをおすすめします。

純米吟醸酒または吟醸酒

  • MIYASAKA 純米吟醸 山田錦(長野県、宮坂醸造)
  • 久保田 千寿 吟醸(新潟県、朝日酒造)

MIYASAKAは真澄の別ブランドで、今風の純米吟醸の特徴を知るために飲んでみることをおすすめします。

久保田 千寿には吟醸と純米吟醸があります。アルコール添加された酒の特徴を知るために両者を比較してみるのも楽しいと思います。

速醸系酒母の純米酒または本醸造酒

  • 浦霞 生一本 特別純米酒(宮城県、佐浦)
  • 八海山 特別本醸造(新潟県、八海醸造)

速醸系酒母のお酒の特徴を知るためにはこの2つをおすすめします。八海山は新潟県らしい(つまり五百万石らしい)典型的なお酒でもあるので、飲んでおくべきだと思います。

生酛系酒母の純米酒

  • 大七 純米生酛(福島県、大七酒造)
  • 菊正宗 上撰 生酛純米酒(兵庫県、菊正宗酒造)

生酛造りを代表する2つの酒です。菊正宗は大手メーカーなので敬遠する人もいますが、実は生酛造りのレベルは大変高く、飲んでおくべきお酒だと思います。

山廃系酒母の純米酒

  • 菊姫 山廃純米(石川県、菊姫)
  • 天狗舞 山廃仕込純米酒(石川県、車多酒造)

少し色のある山廃純米酒の定番はこの2つです。大変典型的なので、試験にも出題されやすいと思います。