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テイスティング・コメントの選び方・香りの特徴(その他)

ミネラル香

ワインで言うところのミネラル香(潮の香り)は、SAKE DIPLOMAでは下記のような表現を用い、選択の指針は下記の通りです。

1. 石灰
(純米)大吟醸酒や(純米)吟醸酒の華やかな香りを表現するために、果実や花の香りと合わせて選択します。
2. ヨード香
海草や牡蠣など海の香りを表現します。生酛山廃系の酒の独特の香りを表現します。

選択の指針

(純米)大吟醸酒や(純米)吟醸酒の場合は、1. 石灰 を選択することをおすすめします。これは特に五百万石など早生系の米を用いた酒の場合に良く正解となります。

生酛山廃系のお酒で、選択する個数に余裕があれば 2. ヨード香 を選択して良いと思います。

ロースト香

メイラード反応に由来する甘く香ばしい香りは、SAKE DIPLOMAでは下記のような表現を用い、選択の指針は下記の通りです。

1. カラメル
甘く香ばしい香りが弱く感じられる。
2. 醤油
甘く香ばしい香りが強く感じられる。

選択の指針

色の濃いお酒で甘く香ばしい香りが感じられる場合には、両者をセットで選択することをおすすめします。

土、菌類の香り

土っぽい香りや菌類(キノコ)の香りは、SAKE DIPLOMAでは下記のような表現を用い、選択の指針は下記の通りです。

1. ゴボウ
生酛山廃系酒母独特の土の香りを表現する。
2. マッシュルーム
生酛山廃系酒母独特の菌類の香りを表現する。
3. 椎茸
熟成した生酒独特の湿った香りを表現する。

選択の指針

生酛山廃系酒母を用いた酒は独特の香りがします。そのような場合には 1. ゴボウ と 2. マッシュルーム をセットで選択することをおすすめします。

熟成した生酒は試験には出にくいと思われるため、3. 椎茸 を選択する機会は少ないと思います。

その他の香り

その他、ここで解説していない香りが、試験で正解になることはあまり無いと思います。気にしないことをおすすめします。

また試験では、香りは8〜10個しか選択できないため、重要なものから選択していけば、解答欄は一杯になります。ここで解説していない香りを選択する機会は、ほぼ無いと思います。

参考文献

日本酒の香りについては、下記の文献が大変参考になります。一読されることをおすすめします。