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SAKE DIPLOMA試験の概要

SAKE DIPLOMA試験は、20歳以上の方ならどなたでも受験できます。一次試験と二次試験があり、一次試験を合格した人だけが二次試験を受験できます。全てに合格しないと資格を取得できません。ただし、二次試験で不合格になった場合には、翌年から5年間は最大3回まで一次試験免除で再受験できます。

一度取得した資格は一生有効です。ソムリエ協会への入会義務はありません。

一次試験の概要

4択の筆記試験でCBT方式です。試験会場のパソコンの前に着席し、マウスとキーボードを使って回答します。試験時間は50分で、100問出題されます。試験終了後に即時合否が通知されます。

日本酒や焼酎の醸造方法や主要生産地のプロフィールなどが問われますが、かなり難しい問題もあり、ちょっと日本酒に詳しい程度では歯が立たないと思います。

合格ライン

一次試験の合格ラインは公表されていませんが、独自の調査によると正答率80%くらいのようです。ソムリエ、ワインエキスパート試験に比べて教本が薄く暗記する事が少ない分平均点が高くなり、1点の戦いとなります。

二次試験の概要

二次試験はテイスティング試験と論述試験に分かれていて、先にテイスティング試験を行います。

テイスティング試験

日本酒4種と焼酎2種をテイスティングして、下記の項目について回答します。試験時間は30分です。

日本酒

  • 外観、香り、味わいなどテイスティングコメント
  • 特定名称(大吟醸、純米など)
  • 米の品種(一部の酒についてのみ問われます)
  • 酒母、酵母の種類(一部の酒についてのみ問われます)

焼酎

  • 主原料(米、麦など)
  • 蒸留方法(常圧か減圧か)

30分間で6種類テイスティングしてマークシートを塗りつぶすというのはかなり忙しく、ほとんどの受験者は時間との戦いを強いられます。

論述試験

下記のような問題が3問出題され、各問200字で回答します。試験時間は20分です。

  • 貴醸酒について述べてください
  • 奈良県という日本酒の産地の特徴を述べてください
  • 薩摩焼酎に合わせるべき料理について、地域性も考慮しながら述べてください

20分間で合計600字を書ききるということは、普段文章を書いていない人にとっては大変なことなので、多くの受験者にとって論述試験は最大の試練となります。

合格ライン

二次試験は出題される酒により受験者の平均点が大きく変動します。そのため、あらかじめ合格ラインが定められているわけではなく、上位から一定の割合を合格させる仕組みになっていると思われます。