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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス Tactさん

第9章 二次試験のリアルな情報、注意したいこと

二次試験当日は早めに会場へ到着すべし

交通のトラブルを避けるため、また、気持ちを落ち着かせるためにも試験会場に早めに到着するに越したことはありません。首都圏の2020年の二次試験の会場は「ホテル雅叙園東京」でしたが、ここは日本ソムリエ協会の試験会場としてはお馴染みのようです。

会場入口では山崎先生が応援に駆けつけてくださっており、他にもウェブで見た事のある著名な先生を何名か見かけました。否が応でも気合いが入ります。

トイレの流し台で直前テイスティングをしていた猛者も

会場では、まず自分の受験番号の部屋の場所を確認します。大型の会場の場合、部屋がいくつもあるので気をつけたいポイントです。試験の部屋がオープンする前はドアの前や通路に受験生が一杯で、トイレの入口にまでマスク姿の受験生でごった返していました(今考えれば結構「密」だったかも)。

会話は割と少ないものの、皆さん黙々と参考書やノートを見直していたり、中にはトイレの流し台付近で直前テイスティングをしていた猛者もいたとか。

二次試験中に注意したこと

私が受験した2020年は、問題用紙はA4タテ(山崎先生の講座でいただいた用紙とほぼ同じ仕様)でしたが、マークシート解答用紙はなんと「A4ヨコ」。私はまずこれに一番驚きました。なぜタテヨコを混ぜるんでしょうかソムリエ協会さん!? 問題に対応するマーク欄が結構分かりにくく間違えやすいと思われるので、今自分がどこの問題を答えているかに細心の注意を払いましょう。

会場に時計はありませんでした。試験開始後、10分、20分、30分、40分経過(終了10分前 → 5 → 3 → たしか1分前 → 終了とアナウンスが流れます。私物は、筆記用具以外は全てカバンの中にしまうように指示されます。

私の着いたのは二人横に並ぶタイプのテーブル席。テーブルの中央には厚紙の仕切りがあって隣の人は見えませんでしたが机がつながっていたので、隣の人の消しゴムを使う振動がグラグラと伝わって来たのにはちょっと閉口しました。

品種を判別したら、覚えたコメントのパターンを、解答用紙に「流し込む」

目の前のテーブルには1, 2, 3, 4, 5と横に印刷された円の上に、中身の入ったテイスティンググラスがフタ付きで並べられていました。1, 2が白ワイン、3, 4が赤ワイン、5がワイン以外の飲料です。

着席した時点で飲料の色は分かるので、会場に流れるガイダンスを聞いて指示を待つ間、品種の大まかな見立てをしました。指示があるまでグラスや蓋に触るのはNGですが、じーっと見るのはOKです!もし、幸運にもフタの付近から香りがもれていたら、全呼吸の集中で嗅ぎましょう。

二次試験では、それぞれのワインに対するコメントを回答用紙にマークするのですが、私は、覚えておいた典型的なコメントのパターンを解答用紙に「流し込む」というような感じて行いました。二次試験本番では、まず「品種を当てる」ことに時間を使うため、その品種に対応するコメントについて、その場であれこれ考えたり悩んだりする時間はほぼありません。訓練してきた方法で眼の前のワインを吟味して品種が判別できたら、あとはそのワインの典型コメントを怒涛のごとくマークするだけです。

多分これ、全部当てたかも?

ここでも山崎先生のテイスティング講座で教わった通りの展開になったので、時間は結構ギリギリだったものの焦ることはありませんでした。出題されたワインは、これまでの自主訓練で経験したことのあるワインに近いモノだと思ったので「多分これ、全部当てたかも?」という変な自信さえ出てきました。

ちなみに、試験で出された飲料は全て飲み切らなくても全く問題はありません。むしろ残している人の方が多かったように思えます。私はせっかくの機会なので、試験時間残り1分のとき心の中で「やり切った!約一年間ありがとう!山崎先生と日本ソムリエ協会に乾杯!」と呟き、全て飲み干しました。いやぁ美味かった。最高の美酒でした。頑張った自分と、この試験会場の雰囲気に完全に酔っていました。アホです。かなりのアホです。

案の定、帰り道足に来ました。5番目の褐色のアレが効きました。普通は常温で50mlもイッキに飲まないあのお酒です。

派手にハズしていた生産国とビンテージ

そして同日夕方。日本ソムリエ協会ホームページで発表された銘柄発表を見て唖然。酔いはもちろん、あれだけあった自信も吹っ飛びました。ワイン4品種のうち正解は2品種だけ。ビンテージは1問正解。生産国は全ハズレ。ワイン以外の飲料はたまたま正解。

しまった!何が全問当たったかもだ。カンパ~イとか言っていた自分が恥ずかしい。これでは合格は微妙かも。

白はシャルドネのみ正解、生産国は全滅

1番目の白ワインは、過去に恐らく出題されたことの無いまさかの「アルゼンチン産トロンテス2019」 私はこれをドイツのリースリングと勘違いして不正解。……恥ずかしながらトロンテスは、今の今まで一度も飲んだことがありませんでした。試験後に直ぐに買って飲みましたが、時すでに遅し。トロンテスのように各国で特徴のある有名品種は飲んでおくべきでしょう。大反省です。

2番目の白ワインはシャルドネ。品種は正解でした。フランス産だったものをアメリカ産と誤判断。

赤はピノ・ノワールのみ正解、生産国は全滅

3番目の赤ワインはフランスのカベルネ・フランだったのですが、どう見てもアメリカ・カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンに思えてしまいました。修行が足りなかったようです。

4番目の赤ワインはピノ・ノワールで品種は正解。フランス産だと思ったらニュージーランド産でした。

ラムはピンと来た

私が最後にアホみたいにイッキ飲みして盛り上がったワイン以外の品種は「ラム」。たまたま前日までに訓練していた飲料の中にコレが入っていたため、香りでピンと来て、味で分かりました。テキーラやウイスキーと思った人もいたようです。もし逆にテキーラを出されていたら、私は練習していなかったので分からなかったかもしれません。

飲んでいない品種は当てられないのだ

振り返ってみると、出題された5本のうち不正解だったトロンテスとカベルネ・フランは、テイスティング訓練期間に全くのノーマークで、飲んでいなかった品種でした。逆に、品種を当てることのできたシャルドネ、ピノ・ノワール、ラムはテイスティングしていた品種です。つまり、飲んでいない品種は当てられなかった、という至極真っ当な結論です。

しかも飲んでいた品種でも、生産国とビンテージを全て当てるということは(私の場合は)難しかった、ということです。

コメントで点は取れているはず...

ワインの生産国とビンテージはことごとく間違えてしまいましたが、それ以外のワインの大まかなの特徴や傾向に対するコメントは決して外していない。だからここで点はしっかりと取れているはず...

悶々とそんなことを考えながら、合格発表までの日々を過ごしました。発表までの9日間が、これほどまでに長く感じたことはありませんでした。