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ソムリエ試験 合格者の感想とアドバイス 金子広明さん

「いかに余計な時間を使わずに、確実に合格点をとるか?」これがすべての受験生の一番の感心事だと思います。すべての人に有用な方法を見つけることは簡単なことではないと思いますが、ここでは僕の経験に基づいてどうすればより効率よく学習していくことができるのかを考えてみたいと思います。

学習を進める上で重要なこと

学習を始めてから受験に臨むまでの期間は、人それぞれ長さも密度も異なると思いますが、大きく見て次のようなステップに分けて考えることができるのではないかと思います。

Step1:
最も重要な「幹となる知識」がどこにあるか見つけ出し、身につける
Step2:
繰り返し復習をして少しずつ「枝葉となる知識」を広げていく
Step3:
試験直前に総復習をして知識の穴を埋めていく

数学や理科のようにまずはルールを覚えてからその使い方を段階的に向上させていく場合には、テキストを頭から順番に学習していく方が効率が良いと言っていいでしょう。

ところがソムリエ試験の場合にはいわゆる暗記が学習の中心となるため、頭からきっちりともれなく学習していくというやり方はかなり難しいように思います。教本やスクールのテキストの情報量は、とてもすべてを覚えられるような量ではありませんし、仕事をしながら受験対策をしている方がほとんどでしょうから、時間的な制約もあると思います。

また、仮に教本のすべてを覚えてしまいたいとしても、枝葉末節まで覚えながらテキストをはじめから順番に読み進めていくというのは効率の良いやり方とは思えません。

まずは試験で繰り返し問われているような、大きな幹となる部分を確実に身につけることが重要です。そこがある程度固まって自信がついてきたら今度は幹から枝、枝から葉へと知識を広げていく。このようなイメージをもって進める事が、無理なく学習を深めていく一番の近道であるように思います。

そして、その各段階でワイン受験.comが大変心強い味方になってくれます。

Step1: 最も重要な「幹となる知識」がどこにあるか見つけ出し、身につける

何の道しるべもないところで試験に重要な部分を見つけ出しなさいというのは無理な話です。

そこで僕の場合にはワイン受験.comの問題集が大変役に立ちました。まずは学習したい章のテキストにさらりと目を通して、だいたいどのような内容を学ぶのか、どこに何が書かれているのかを確認してワイン受験.comの問題集の該当章を何度か解いてみます。

最初は問題に取り組んでもほとんど分からないはずなので、テキストで調べてアンダーラインを引きながら解いていくと良いと思います。

ワイン受験.comの問題集は過去の試験において出題頻度の高いものがより多く出現するように作られているため、問題を何度か解いているうちに、テキストの中のどの部分が重要なのかということが、少しずつ自然と見えてくると思います。

そうしてテキストの重要な部分に何度も目を通したり、ノートにまとめ直したりしていくと「幹となる知識」が確実に身についてくるはずです。

Step2: 繰り返し復習をし少しずつ「枝葉となる知識」を広げていく

どんなに記憶力の良い人でも、一度で完璧に覚えてしまって、それを忘れないということはまずないと思います。
自分の記憶力が良くないことを嘆かずに、必ず忘れてしまうものだという前提で、繰り返し学習することが大切です。

ワイン受験.comの問題集は出題される問題がシャッフルされるので、解答を順番で覚えてしまうこともなく、毎回新鮮な気持ちで問題に取り組むことができます。一週間のうちにいくつかの章を学習したら、週末に再度該当部分をワイン受験.comの問題集で確認して、忘れていた部分はもう一度テキストやノートで復習する。さらに時間をおいて再確認して、また復習する。

そうしてワイン受験.comの問題集の内容はだいたい覚えてきたなと自信がついてきたら、今度はその重要箇所の周辺の枝葉の部分を体系的に覚えるようにしていきます。そうすると不思議と最初はなかなか頭に入ってこなかった「枝葉となる知識」も増えてきて、ちょっとした応用問題にも対応できるようになってくると思います。

Step3: 試験直前に総復習をして知識の穴を埋めていく

試験の1ヶ月〜2週間くらい前からは、まずは5年分の過去問にチャレンジして、正解できなかった問題、自信のなかった問題の周辺をテキストできっちりと復習します。
僕はここで大きめの単語帳(ライフ多目的カードなど)を使って、覚えていなかった項目の問いを表に、答えを裏にまとめて、覚えていなかった項目だけを復習できる自分の弱点ばかりを集めた問題集を作りました。

この段階になってくると、体系的に学習していくだけでなく、好き嫌いや見落としなどによって抜け落ちていた知識の穴を埋めていく作業も重要になってくるので、このような方法も有効になってくると思います。

最後にワイン受験.comの模擬試験にたどり着ければ完璧です。ワイン受験.comの模擬試験は過去問を並べ替えて本番形式の試験問題を作ってくれるので、新たな気持ちで本番を想定した模擬試験に取り組む事ができます。時間配分などを確認しつつ、重要な知識を再確認して、抜け落ちていた穴を埋めていきましょう。

最後まであきらめずにバランスよく

このようにまとめてくると、僕がいかにも順調に系統立てて学習してきたかのように見えてしまいますが、実際の道のりは順調とは程遠いものでした。

7月下旬までは、フランスの好きなエリアを除き、ほぼどの章もStep1あたりをうろうろ。マイナー地域は手つかずというような状況でした。8月の前半の2週間でなんとかStep2あたり、後半の2週間でぎりぎりStep3に行けたかな?というくらい。それも章によってはまだまだStep1あたりだったり、かなり完成度にばらつきがあるといった具合でした。

それでもヤケにならず、自分のいる位置をきちんと確認しながら、繰り返しワイン受験.comの問題集に立ち返って、どのエリアも捨てずにバランスよく学習したことが合格につながったのではないかと思います。

とっても困難な道のりになると思いますが、皆さんも最後まで諦めず、自分の力とワイン受験.comを信じて合格に向けてがんばってください。合格への道のりのすべての段階でワイン受験.comが非常に大きな手助けをしてくれるはずです。