2022年の教本改訂箇所
日本ソムリエ協会教本2021年版と2022年版には、下記のような差異があります。2021年版の教本をベースに作られた参考書(2022年3月1日以前に出版されたもの全て)を使っている方はご注意ください。
下記以外は、統計の数字が最新のものに変わったところ以外はだいたい同じです。
1. 追加
2022年度追加された生産国はありません。
2. 著者交代
下記の章は、教本を執筆する著者が交代しました。
- ビール: 内容はほぼ変更なし
- ハンガリー: かなり加筆、変更されています
- スイス: 内容はほぼ変更なし
3. 改訂箇所
細かい数字以外で改訂されたところは下記の通りです。ワイン受験.comの講座と問題集には全て反映予定です。なお、2022年度全面改訂された章はありません。中程度の改訂がされたところには、タイトルに(中改訂)と注釈を入れています。
ワイン概論(中改訂)
- オレンジワインの醸造法が加筆修正
- 揮発酸についてが追加
- 安定化処理が追加
- 包装工程が追加
- 統計資料は変動なし
酒類飲料概論
- 各リキュールの生産量をまとめた大きな表がなくなった
日本(中改訂)
- 原料用ブドウ白赤上位10種の棒グラフが表に変更、順位なども変動
- 棚栽培と垣根栽培の品種別生産割合の円グラフが新規追加
- 北海道のワイナリーが5軒追加
- 山形県のワイナリーが3軒追加
- 長野県のワイナリーが25軒追加、分類が市町村からワインバレーに変わった
- 山梨県のワイナリーが3軒追加
- 国内製造ワインの概況についてがなくなった
- 主要産地における品種別数量の円グラフが表に変更
ドイツ
- 2021年施行の新ドイツワイン法についての記述が後ろの方へ移動、加筆もされている
- VDP SEKTが新規追加
- ワイン法の格付けピラミッドのアインツェルラーゲの中に、グローセス・ゲヴェックスとエアステス・ゲヴェックスが入った
アルゼンチン
- 地図が変更、地図に産地が3つ追加、地図以外はほぼ変更なし
オーストリア
- 限定的生産地域が17→18へ、ルスター・アウスブルッフDAC追加
ブルガリア(中改訂)
- 歴史、気候風土、地方料理と食材、ワイン法と品質分類が大幅に加筆
- 品種の表が大幅に改訂
カナダ
- 地方料理と食材が新規追加
クロアチア
- 地図が大幅に整理、簡略化された、地図記載の産地と本文の記述が同期された
- 4つのリージョンの名称が変更
スペイン
- Cavaの熟成表示が変更
- その他のスパークリングワインが追加
アメリカ(中改訂)
- オーガニック認証制度が追加
- ワシントン州のAVAが3つ増えた、産地の解説が大幅に加筆
ラングドック
- Cru du Languedocに関する記述はなくなった
シュッド・ウエスト(旧南西地方)
- 南西地方からシュッド・ウエストに名称変更
ボルドー
- サンテミリオンの2011年までの格付け表はなくなった
- ポムロールの主要シャトーの表はなくなった
ジョージア
- PDOが1つ増えて24→25、キシ・マグラアニ追加
ギリシャ
- ブドウ品種の解説が文章から表にまとめられコンパクトになった、記述は完結になったが品種の数は増え、グリブドウの解説が追加された
ハンガリー(中改訂)
- 地図が2つに分かれ産地が再編成された、産地を示す番号も変わった
- ワイン法の解説が大幅に加筆、ハンガリー独自のカテゴリーDHCの一覧表が新規追加
- 産地の解説が大幅に加筆
イタリア
- ピエモンテ州に新DOCG、テッレ・アルフィエーリが誕生
- 品種ティモラッソの解説が追加
- 新カテゴリープロセッコ・ロゼの解説が追加
- 2019年に誕生したDOCGトッレ・トッレージの解説文が追加
- DOCが2つ減り3つ増えた
ルクセンブルク
- 品種別栽培面積の表追加
ルーマニア
- 品種の表に1つ追加
英国
- EU離脱に関連してワイン法改訂
スロヴェニア
- オレンジワイン追加
- 地方料理と食材追加
ウルグアイ
- 地図改訂
- 産地が15→16に増え再編成
チーズ
- 保管、販売、サービスについてが追加
- 日本国内のチーズの種類に関する記述が追加
日本酒・焼酎
- きょうかい酵母の表追加
- GIの一覧表追加
- 2021年に指定された新しいGIの解説追加