2019年の教本改訂箇所
日本ソムリエ協会教本2018年版と2019年版には、下記のような差異があります。2018年版の教本をベースに作られた参考書(2019年3月以前に出版されたもの全て)を使っている方はご注意ください。
下記以外は、統計の数字が最新のものに変わったところ以外はだいたい同じです。
1. 追加
- ウルグアイ
生産国はこの1カ国が追加となりました。ウルグアイは品種タナで話題の生産国です。今年はこの国から1〜2問は出ると思います。
2. 著者交代
下記の章は、教本を執筆する著者が交代しました。内容は改訂されたところと同じところがあります。
- 酒類概論: 全面改訂(詳細は下記)
- オーストラリア: ほぼ変更なし
- ジョージア: ほぼ変更なし
- ニュージーランド: ほぼ変更なし
3. 改訂
統計に関する細かい数字以外で改訂されたところは下記の通りです。もし漏れがありましたらお知らせいただけますと大変幸いです。ワイン受験.comの講座と問題集には全て反映予定です。
ワイン概論
- 「オーク樽」という項目が全面改訂されました。(P.19右〜23左)
酒類概論
- (重要)酒類概論は酒類毎に異なる著者が執筆されるようになり、全面改訂されました。カクテルに関する項目も増えています。参考書では無く教本をきっちり読むべきでしょう。
- この章に書かれていた焼酎に関する記述は、全て「日本酒・焼酎」の章(P.704〜)に移動しました。
日本
- 上位10品種の表が白、赤別々になりました。(P.69)
- 「山梨県ワイナリーマップ」が追加されました。(P.92、93)
オーストリア
- オーストリア全土の地図が改訂されました。(P.177)
- 歴史の項目が大幅に追記されています。(P.178)
- 州毎の細かい産地の地図が3つ増えました(P.186、190、194)
ブルガリア
- 地方料理と食材の項目が追加されました。(P.199右)
- 産地の分け方にPGIとPDOが明記され整理されました。(P.201〜)
カナダ
- 「ワイン法と分類」が全面改訂で要注意です。(P.204右〜)
- 産地が4つ増えました。(P.212)
チリ
- チリ全土の地図に新たに産地が2つ記載されました。(P.213)
- 品種「パイス」が3→6位に後退です。(P.218左)
- 品種のシノニムの表が追加されました。(P.220右)
クロアチア
- 栽培面積第2位と第3位の品種が入れ替わりました。(P.230左)
スペイン
- リオハのサブゾーン「リオハ・バハ」が「リオハ・オリエンタル」に改名されました。(P.241下地図)
- 「リオハの規則改定」のコラムが改訂されました。リオハ独自の熟成規定が復活しました。(P.242左)
- メンシアの原語表記変更 Mencia → Mencía
アメリカ
- ヴァージニア州に品種別生産量の表が追加されました。(P.299)
- ヴァージニア州の品種「ノートン」の記述が追加されました。(P.299右下)
フランス
- (重要)フランスは3年計画で全面改訂が進行中です。2018年はアルザス、プロヴァンス、ラングドックが全面改訂、2019年はシャンパーニュ、ジュラ&サヴォワ、ローヌ、ロワールが全面改訂されました。ブルゴーニュ、南西、ボルドーは未改訂です。
ハンガリー
- 2018年の全面改訂で「アスー」「サモロドニ」「プットニョス」などトカイワインに関する事項が全て削除されましたが、2019年は復活しました! 超要注意です。(P.477)
イタリア
- 「2017ヴィンテージ情報」という項目が増えました。(P.485)
ポルトガル
- 「産地別の栽培面積」の表が大きく変わりました。(P.593)
英国
- プロフィールが加筆されました。(P.617右下〜618左下)
- 「ワイン法による分類」が全面改訂されました。(P.622)
スイス
- AOCの一覧表が追加されています。(P.640〜)
チーズ
- チーズの分類に「ソフトタイプ」が追加されました。(P.662)
- 「スイスの品質保証制度」という項目が追加されました。(P.664右下)
ワインの購入・保管・熟成・販売
- 「酒税の税率構造の見直し」が追加されました。(P.689)
日本酒・焼酎
- 新しいGI「灘五郷」が追加されました。(P.710右)