2023年の教本改訂箇所
日本ソムリエ協会教本2022年版と2023年版には、下記のような差異があります。2022年版の教本をベースに作られた参考書(2023年3月1日以前に出版されたもの全て)を使っている方はご注意ください。
下記以外は、統計の数字が最新のものに変わったところ以外はだいたい同じです。全体として95%以上内容は同じなので、試験対策は例年通りで良いと思われます。
1. 概要
- 全34章(1章減って2章増えました)、862ページ(31ページ増えました)
- 生産国は26カ国で変動はありません
- 「飲料概論」の章が新設され、日本茶、紅茶、コーヒーに関する記述が追加されました
- 「料理とワインの相性(ペアリング)」の章が新設されました
- 「日本酒・焼酎」の章は、「酒類飲料概論」の章に統合されました
2. 著者交代
2023年度に著者が交代した章はありません、したがって全面改訂の章もありません。
3. 改訂箇所
細かい統計の数字以外で改訂されたところは下記の通りです。ワイン受験.comの講座と問題集には全て反映予定です。全面改訂された章はありませんが、中程度の改訂がされたところにはタイトルに(中改訂)と注釈を入れています。
ワイン概論
- ワインの醸造の項が加筆修正されました
- 章末の統計資料の表はなくなりました、国別生産量と順位は章先頭の地図に記載されています
酒類飲料概論(中改訂)
- 清酒のGIが増えています
- カクテルのレシピが大幅に追加されました
飲料概論(新設)
- 日本茶、紅茶、コーヒーの項が追加されました
日本
- 品種別数量の円グラフはなくなりました
英国(中改訂)
- 産地の記述が大幅に追加されました
オーストラリア
- 気候風土の項が加筆修正されました
ギリシャ
- 産地別生産量の表がなくなりました
クロアチア
- 産地名の日本語(カタカナ)が変わりました
ジョージア(中改訂)
- 食文化、各産地の地方料理と食材が大幅に追加されました
スペイン
- 有機栽培の項が追加されました
チリ
- 日本の国別輸入量でチリは第2位に後退しました
ドイツ
- ドイツワイン用語集はなくなりました
- 食文化の項はなくなりました
ハンガリー(中改訂)
- 産地が5個追加されました、解説もその分追加されています
- 産地の項に多数のイラストと図が追加されました
フランス
- ボルドー地方、サンテミリオン地区の格付けに変更がありました
ポルトガル
- ポートの項が改訂されました
- マデイラの項が改訂されました
テイスティング(中改訂)
- 香りを持つ化合物の概要が追加されました
料理とワインの相性(ペアリング)
- この章は新設されました
ワインの購入・保管・熟成・販売
- 日本の国別輸入量はフランスが第1位となり、チリは第2位に後退しました