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フライトNo.7 赤基本3品種 基本編

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

次のフライトは赤ワインです。赤の基本3品種、カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール、シラーの練習です。

フライトNo.3で、この赤の基本3品種を概観してみました。このパターンを違うワインでもう一度練習しましょう。品種の見極めができるようになるコツは、同じパターンを違うワインで繰り返し練習することです。カベルネ・ソーヴィニョンならカベルネ・ソーヴィニョンに、ピノ・ノワールならピノ・ノワールに、それぞれ共通する風味をとらえられるようになれば、いろいろなワインが出てきても対応できるようになります。

しかし、どのようなワインで練習すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。ここでは作者がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなワインを厳選してみました。それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、「こういうのが試験に出るのだ」ということを理解しましょう。

1. カベルネ・ソーヴィニョン

ワインラベル
ワイン名
ムーラン・ディッサン
産地
フランス、ボルドー地方、AOCオー・メドック
収穫年
2012年(画像は2011年のものです)
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
2,800円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

カベルネ・ソーヴィニョンは赤ワインで最もよく出題される品種です。また、出題されたら絶対に外してはいけない品種でもあります。昔はフランス、ボルドー産しか出題されませんでしたが、最近は米国など新世界産のものも出題されるようになってきています。しかし、二次試験対策の基本はボルドーです。まずはボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンを確実に当てられるようになりましょう。

フライトNo.3では安価で若いボルドーワインでトレーニングしましたが、このフライトではもう少し熟成した古いワインでトレーニングしましょう。

過去の出題を見ると、カベルネ・ソーヴィニョンで一番良く出題されているのは出題年の5年前くらい、つまり今年だと2012年くらいです。このフライトでも2012年で練習します。

トレーニングのポイント

ソムリエ、ワインエキスパート試験を受ける人で、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンを飲んだことのない人はいないと思います。しかし、格付けされているシャトーのワインのような高級品は試験には出ません。試験に出るのは5,000円以下のワインです。

このワインは、ふだんもっと高級なカベルネ・ソーヴィニョンを飲まれている方にとっては、期待と異なるようなワインかもしれません。しかし、試験に出る典型的な、安価なカベルネ・ソーヴィニョンと言えると思います。ぜひ一度飲んで体験しておいてください。

このワインの色調にも注目しましょう。このような色調は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「やや濃い、紫がかった、ガーネット」と表現します。WSETなど国際的なワイン検定とは表現が異なりますので注意してください。

また、このワインの果実の香りは、フライトNo.3のカベルネ・ソーヴィニヨンよりもブドウの熟度が低く「カシス」(英語でブラックカラント)と表現するのが一般的です。試験に出るくらいのレベルのフランス産カベルネ・ソーヴィニョンに最も良く使われる表現です。覚えておきましょう。香りがよくわからない方はジャムをぬるま湯で溶いてグラスに入れて香りを嗅いでみてください。チップトリー社のブラックカラント(カシス)ジャムが最適です。作者が教えているワイン初級クラスでも教材として使っていて、自信を持っておすすめできます。なお、赤ワインの果実の香りの表現は、ラズベリー → ブルーベリー → カシス → ブラックベリー → ブラックチェリー と表現が変化し、後者になるほど熟度が高く甘い香りとなります。

2. ピノ・ノワール

ワインラベル
ワイン名
メルキュレ
産地
フランス、ブルゴーニュ地方
生産者
シャトー・ド・シャミレイ
収穫年
2011または2012年(画像は2011年のものです)
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
5,000円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

ピノ・ノワールは、フランスまたは新世界産のものが出題されますが、試験に最もよく出題されるのはフランス、ブルゴーニュ産のワインです。あまり高価なものは出題されませんが、このフライトではギリギリの線で高価なワインを選びました。これより高級なピノ・ノワールは、おそらくソムリエ、ワインエキスパート二次試験には出題されないと思います。

ピノ・ノワールは、高級品には新樽熟成に由来する甘く香ばしい香り、つまり樽香が感じられ、安価なものは新樽を使っていないので樽香は感じられません。フライトNo.3ではあえて新樽を使っていない、つまり樽香のしない安価なピノ・ノワールを選びました。このフライトでは逆に樽香のあるやや高価なピノ・ノワールで練習しましょう。

トレーニングのポイント

カベルネ・ソーヴィニョンとピノ・ノワールを間違えなく区別できるようになる事は、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、フライトNo.3に引き続き、このフライトのカベルネ・ソーヴィニョンとピノ・ノワールも繰り返し比較して、体で覚えてください。

フライトNo.3では、樽香の有無で簡単に見わけられたかもしれませんが、このフライトでは両方とも樽香がありますので少し難しくなります。ポイントは色と渋味の違いです。ピノ・ノワールは、ブドウの果皮が薄く、含まれている色素やタンニンの量が少ないため、ほぼ常に色が淡く、渋味の少ないワインになります。この色が淡いという点は、見分ける時に決定的な手がかりとなりますので、色合いを良く覚えてください。

なお、このような色調は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「明るい、オレンジがかった、ルビー」と表現します。WSETなど国際的なワイン検定とは表現が異なりますので注意してください。

香りには、香ばしい樽香、ラズベリーのような甘酸っぱいフルーツの香り、スミレの花のような香り、そしてスパイス香がミックスされて感じられると思います。高級なワインなのでフライトNo.3より香りが複雑です。

なお、このワインには「丁子」(クローブ)の香りが強くかんじられると思います。丁子(クローブ)の香りは新樽熟成に由来します。白ワインの場合、新樽熟成に由来する香りはバニラビーンズが強く感じられますが、赤ワインの場合は、しばしば丁子(クローブ)が強く感じられます。重要な香りなので知らない方は本物を嗅いで覚えておきましょう。丁子(クローブ)は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で最も多用されるスパイス香です。樽香が感じられる赤ワインの場合はたいてい正解となります。

3. シラー

ワインラベル
ワイン名
クローズ・エルミタージュ・レ・ピエレル
産地
フランス、コート・デュ・ローヌ地方
生産者
ドメーヌ・ベル
収穫年
2013年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
3,600円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
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フランスのシラーは、コート・デュ・ローヌ地方北部のAOCワインがよく出題されます。コート・ロティ、エルミタージュといったAOCが有名ですが、どちらも高価なので試験には出にくいと思われます。むしろ安価な、サン・ジョゼフ、クローズ・エルミタージュといったAOCの方が出題されやすいでしょう。

フライトNo.3に引き続き、もう一度クローズ・エルミタージュで練習しましょう。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策では、必ず飲んでおくべきワインの一つです。

試験に出されるフランスのシラーは。発酵はステンレスタンク、熟成は古い大樽で行われたタイプです。大樽熟成なので樽香はありませんが、樽熟成に由来する複雑な風味が感じられます。

トレーニングのポイント

カベルネ・ソーヴィニョンとシラーを間違えなく区別できるようになる事も、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、このフライトのカベルネ・ソーヴィニョンとシラーを繰り返し比較して、体で覚えてください。

このワインは、コート・デュ・ローヌ地方北部の典型的なシラーで、いかにも試験に出そうなワインです。ブドウの熟度が少し低く、ピーマンのような青臭い野菜の香りに、ブラックペッパーなどのスパイス香、焼けたゴムのような香りが混ざっているのがわかりますか?

ブドウの熟度が低いので、酸味と渋みが強く感じられる少し薄いワインになっています。この香りと味わい全体から感じられる痩せたイメージが試験に出る典型的なフランスのシラーです。ぜひ覚えておきましょう。

なお、ブラックペッパーなどのスパイス香、焼けたゴム、燃えた髪の毛のような独特の香りは、シラーを見分ける重要な手がかりです。このワインにもはっきりと感じられますので良い教材です。日を改めながら繰り返し嗅いで、香りの特徴を覚えましょう。ブラックペッパーは、本物を空のグラスに入れて香りを嗅げばすぐにわかります。焼けたゴム、燃えた髪の毛は、少量の輪ゴムや髪の毛をガスの弱火であぶってみると、香りのイメージがわかります。火事にならないように十分気をつけてやってみましょう。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

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