ワイン受験.comロゴマーク ログインしていません

フライトNo.6 白基本3品種 新世界編

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

次のフライトでは、もう一度基本3品種を練習しましょう。ただし今度はフランス産ではなく、新世界産のワインです。フライトNo.2と同じパターンを違うワインで練習します。

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験は、昔は100%フランスワインが出題されていましたが、10年くらい前から新世界産のワインも出題されるようになりました。現在、出題の半分はフランスをはじめとするヨーロッパ産ですが、半分は米国をはじめとする新世界産です。特に米国とオーストラリアのワインがよく出題されます。

フライトNo.5に引き続き、このフライトも作者が試験に出そうな新世界ワインを厳選してみました。それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、「こういうのが試験に出るのだ」ということを理解しましょう。

1. シャルドネ

ワインラベル
ワイン名
シャルドネ・ディ・ソウマ・ヤラ・ヴァレー
産地
オーストラリア
生産者
ソウマ
収穫年
2015年
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
1,900円
アルコール度数
13.1%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

フライトNo.2ではカリフォルニアのシャルドネを練習しました。新世界産のシャルドネは米国産とオーストラリア産が良く出題されますので、次はオーストラリアです。濃厚で典型的なものを選びました。

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出されるワインの中では安価な部類に入りますが、品種の個性はとてもはっきりしています。樽香もはっきりと感じられます。いかにも試験に出そうな1本です。

トレーニングのポイント

甘くてきれいな果実香がありますよね。このような香りは、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「花梨」「モモ」「アプリコット」と表現されます。もっと甘い香りになれば「パイナップル」という表現もありますが、パイナップルが正解になることはめったにありませんのでおすすめしません。

また、このワインの濃厚な果実風味から感じられるブドウの熟度の高さに注目してください。また、アルコールのボリュームにも注目してください。ここまで熟度が高く感じられるシャルドネワインは、もちろんブルゴーニュにも存在しますが、非常に高価になるため試験にはまず出ません。「シャルドネでここまで濃厚に感じられれば、まず新世界である」というようにとらえてください。

ただ、このワインが米国産なのかオーストラリア産なのかを区別するのは難しいです。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験ではそこまでのレベルは要求されません。シャルドネだということが分かり、そしてなんとなく新世界産かな、というレベルにまで到達していれば、よほど運が悪くない限り合格できますので、割り切ってください。

2. リースリング

ワインラベル
ワイン名
フォリス・リースリング・ログ・ヴァレー
産地
アメリカ、オレゴン州
生産者
フォリス・ヴィンヤーズ
収穫年
2015年
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
2,400円
アルコール度数
13.8%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

リースリングは新世界産の場合、オーストラリア、南オーストラリア州、クレア・ヴァレーのワインが一番有名で良く出題されるでしょう。しかし、それだけではありません。ここでは米国、オレゴン州のリースリングで練習しましょう。

米国の産地はカリフォルニア州が有名ですが、オレゴン州やワシントン州はより北に位置するため寒冷な産地です。そのため、リースリング、ピノ・ノワールなどの寒冷地向きの品種で良いワインが多数あります。今度はオレゴン州やワシントン州のワインの出題も増えてくると思われます。

トレーニングのポイント

リースリングはシャルドネとは異なり、

  • ブドウの熟度が低く、風味が薄い: フランス
  • ブドウの熟度が高く、風味が濃い: 新世界

と単純に決めつけられません。それがこのワインを飲むと良くわかります。かなり酸味の強い繊細な味わいです。新世界のリースリングは寒冷な産地で生産されることが多いため、風味の濃さでは見わけがつかない場合が多いのです。

ポイントは、飲んだときの「きれいで、おいしい」という感覚です。フランスワインは相対的に高価なため、通常このように「おいしい」と感じられるリースリングワインは、フランス産だと5,000円よりも上の価格帯となり、試験には出にくいのです。単純に「おいしい」と感じることも、産地を見極める大切な手がかりになります。ぜひフライトNo.1やNo.5のフランス産リースリングと飲み比べてみることをおすすめします。

なお、このワインには、リースリング独特の石油香と呼ばれる香りがはっきりと感じられると思います。石油香とは灯油やガソリンの匂いそのもの、全く同じです。この香りがした時には、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「ペトロール」と表現してください。ペトロールとは英語でガソリンという意味です。

3. ソーヴィニョン・ブラン

ワインラベル
ワイン名
ティンポット・ハット・ソーヴィニョン・ブラン
産地
ニュージーランド
生産者
ティンポット・ハット・ワインズ
収穫年
2015年
インポーター
株式会社ヴァンパッシオン
一般的な小売価格(税抜)
2,250円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

ソーヴィニョン・ブランは新世界産の場合、ニュージーランド産のワインが一番良く出題されるでしょう。繰り返し練習する必要があります。

試験に出される典型的なワインは。発酵も熟成もステンレスタンクで行い、木樽は新樽も古樽も使わないタイプです。木樽熟成に由来する複雑な風味はありませんが、良い意味ですっきりとした、クリーンな味わいのワインになります。

トレーニングのポイント

香りに注目してください。フライトNo.2のソーヴィニョン・ブランと同様に、このワインもパッションフルーツの香りが強く感じられます。パッションフルーツの香りは、ソーヴィニョン・ブランを識別する重要な手がかりです。パッションフルーツの香りを知らない方は、本物を買って食べてみましょう。6〜8月が旬の果物です。冷蔵庫で冷やして食べるととてもおいしいですよ。

そしてできればフライトNo.5のソーヴィニョン・ブランと並べて比較してみましょう。フライトNo.5のソーヴィニョン・ブランを全部飲み切らないで小ビンに詰めて保存しておくと良いですね。

フライトNo.5のソーヴィニョン・ブランは、どちらかというとグレープフルーツが強く香ります。一方でこのソーヴィニョン・ブランはパッションフルーツが強く香ります。これはブドウの熟度に由来しますが、ごくごく簡単に言うと、この違いがフランスのソーヴィニョン・ブランと、新世界のソーヴィニョン・ブランの香りの違いと考えていただいてもOKです。

また、このワインは、味わいにほろ苦味が感じられますがわかりますか? ソムリエ、ワインエキスパート二次試験に良く出題される品種の中で、ソーヴィニョン・ブランは最も苦味を感じる品種です。したがって、このわずかに苦味がある、というのはソーヴィニョン・ブランを識別する大きな手がかりになります。テイスティングコメントでは、この苦味は「穏やかな」または「コクを与える」と表現すると良いでしょう。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

お近くに適当なワインショップが無い方は、プレミアムワイン専門店「オペラ」で全く同じワインを販売しています。ワイン受験.comの作者、山崎和夫が作成した模範解答付きです。