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フライトNo.5 白基本3品種 基本編

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

フライトNo.1で、白の基本3品種、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランを軽く練習しました。このパターンを違うワインでもう一度練習しましょう。テイスティング上達のコツは、同じパターンを違うワインで繰り返し繰り返し練習することです。反復練習によって、シャルドネならシャルドネに共通の風味、リースリングならリースリングに共通する風味がだんだんと見えてきます。

このフライトも、作者がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなものを厳選してみました。それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、「こういうのが試験に出るのだ」ということを理解しましょう。

1. シャルドネ

ワインラベル
ワイン名
オート・コート・ド・ボーヌ
産地
フランス、ブルゴーニュ地方
生産者
ドメーヌ・クロード・ヌーヴォ
収穫年
2014年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
3,500円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

試験に出るシャルドネには、新樽熟成に由来する甘く香ばしい香り、つまり樽香のあるシャルドネと、樽香が弱いまたは無いシャルドネがあります。樽香のあるシャルドネは割と簡単に見わけられるようになりますが、樽香の弱いシャルドネは難しいのです。フライトNo.1でははっきりと樽香のあるシャルドネを練習しましたので、今度は樽香の弱いシャルドネを練習しましょう。

ここでは、ブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ地区のAOCオート・コート・ド・ボーヌを選びました。このAOCは、AOCシャブリやAOCマコン・ヴィラージュと並んでソムリエ、ワインエキスパート二次試験に良く出題されそうなワインです。高級なものは強い樽香がすることもありますが、試験に出るようなものは、多くが樽香が弱いか無いワインです。

トレーニングのポイント

まず味わってみてください。樽香の弱いシャルドネは、非常にニュートラルな風味を持ちます。クセの無い風味と言って良いでしょう。だからこそ樽の香りととても相性が良いわけですね。このような風味は、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では香りの印象が「ニュートラル」と表現します。シャルドネに定番の表現です。

また、このワインには、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で「アーモンド」や「ヘーゼルナッツ」と表現される香りがあります。どちらも生ではなく炒ったときの香りです。また「バター」とも表現される香りがあります。これらは全てシャルドネワインの形容に用いられます。

とても重要な香りなので、知らない方はぜひ本物を嗅いで記憶しておきましょう。ローストしたものを買い、砕いてグラスに入れて香りを嗅げばすごく良くわかります。生の場合にはフライパンでから煎りしましょう。どちらも余ったら塩を振ってシャルドネワインのつまみにするとおいしいですよ。すごく良く合います。

2. リースリング

ワインラベル
ワイン名
アルザス・リースリング
産地
フランス、アルザス地方
生産者
ドメーヌ・エリック・ロマンジェ
収穫年
2013または2014年(画像は2012年のものです)
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
3,300円
アルコール度数
12.5%
このワインの入手方法
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リースリングは、フランス、ドイツ、新世界産のものが出題されますが、試験に最もよく出題されるのはフランスのアルザス・リースリングです。フライトNo.1では、フレッシュですっきりとした味わいのアルザス・リースリングで練習しました。今度はもう少し風味が濃く、ブドウの熟度が感じられるアルザス・リースリングで練習しましょう。

このリースリングも、日本に安定して輸入されている有名な生産者のものです。やや高級感がありますがとても典型的な味わいで、これもいかにも試験に出そうな1本です。

トレーニングのポイント

シャルドネとリースリングを間違えなく区別できるようになる事は、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、フライトNo.1に引き続き、このフライトのシャルドネとリースリングも繰り返し比較して、体で覚えてください。違いを言葉で表現できるようになる必要はありません。自分自身の感覚の中で違いがわかるようになれば十分です。

フライトNo.1のシャルドネとリースリングの比較では、樽香の有無が有力な手がかりになるために、割と簡単に見わけられたと思います。でも、このフライトではシャルドネの樽香が弱いために難しくなります。樽香以外の風味の違いでも区別できるようになりましょう。

リースリングを特徴づける香りは簡単に言うと、花の香りと石油の香りです。花の香りはワインが若い時に多く、熟成すると石油香が強くなります。そしてこのワインの場合、アカシアを思わせる花の香りが強く感じられます。そこに注目しましょう。

アカシアは生花の香りで知ることが難しいので、その花の蜂蜜で知ることをおすすめします。安物の蜂蜜はいろいろな花が混ざっているので、高級品の純粋アカシア蜂蜜を買ってみてください。そして、グラスに入れて香りを嗅いでみましょう。少しぬるま湯で溶くと香りが出てきます。純粋な花の香りとは異なりますが、とても良くわかります。この「アカシア」という用語も、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、リースリングの香りを表現する定番の表現です。

一方でこのフライトのシャルドネには、乳製品の香りが感じられ、酸味に丸みが感じられます。これはマロラクティック発酵に由来するものです。マロラクティック発酵はリースリングワインでは決して行われませんので、これを手がかりにすると間違いなく見わけられるようになります。

3. ソーヴィニョン・ブラン

ワインラベル
ワイン名
シャトー・ド・シャントグリーヴ
産地
フランス、ボルドー地方、AOCグラーブ
収穫年
2013年(画像は2012年のものです)
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
2,500円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
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ソーヴィニョン・ブランは、フランスまたは新世界産のものが出題されますが、試験によく出題されるのはフランス産です。また、フランス産の中ではロワール産とボルドー産が出題されます。

フライトNo.1では、ロワールのワインで練習しましたが、今度はボルドーのワインで練習しましょう。ボルドーのソーヴィニヨン・ブランは、セミヨンとブレンドされているので風味が丸いのが特徴です。そして一般にロワールのソーヴィニヨン・ブランよりもブドウの熟度が高く風味にコクがあります。

また、ボルドーのソーヴィニヨン・ブランは、新樽熟成を行い樽香のある高級なタイプと、ステンレスタンク熟成で樽香の無い安価なタイプがあります。どちらも試験に出る可能性がありますが、このワインは後者なので樽香はありません。

トレーニングのポイント

フライトNo.1と同様に、まずはこのフライトも、シャルドネとソーヴィニョン・ブランを間違いなく区別できるようになりましょう。しかし、このフライトではどちらも樽香がありませんので難しくなっています。

試験に出るシャルドネは、ほぼ全てマロラクティック発酵を行い、酸味をまろやかにしたワインです。一方でソーヴィニョン・ブランはマロラクティック発酵を行いませんので酸味が強くなります。つまり両者は酸味の強さが大きく違うのです。このポイントに気づけば、両者を間違いなく区別できるようになると思います。

そうしたら今度は、リースリングとソーヴィニョン・ブランを区別できるようになりましょう。リースリングとソーヴィニョン・ブランは、どちらも酸味が強く、酸味の強さではなかなか区別できません。

ポイントは、香りの違いをとらえる事です。ソーヴィニョン・ブランには、独特の強い香りがあります。グレープフルーツ、パッションフルーツ、青い草のような香りです。一方でリースリングには、花の香りや石油香とよばれる香りが感じられ、香りの質に違いがあります。これらの香りをプロのソムリエのように格好良く表現できる必要はありません。自分自身の中で違いを区別できるようになれば、二次試験は合格できます。

なお、このワインには、果実でも花でもない、「猫尿臭」と呼ばれる独特な香りが少しあるのがわかりますか? これはソーヴィニヨン・ブランに特徴的な香りで、切ったばかりの長ネギのようなアクの強い香りです。香りの正体はイオウ化合物で、一般にロワールのソーヴィニヨン・ブランよりボルドーのソーヴィニヨン・ブランに強く感じられます。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

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