ワイン受験.comロゴマーク ログインしていません

フライトNo.12 赤応用3品種

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、赤はカベルネソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シラー(シラーズ)という3つの基本品種をきっちり区別できれば、よほど運が悪くない限り合格できます。他の難しい品種まで当てる必要はありません。

しかし、その他の応用品種ももちろん出題されます。だいたい出題の3本に1本が応用品種です。時間のある方はこれらの品種も練習しておけば、より合格の可能性が高まります。

赤の応用品種で出やすいのは、

  1. カベルネ・フラン
  2. メルロ
  3. ガメ

の3つの品種です。このフライトでは、作者がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなスタイルのワインを厳選してみました。それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、基本品種とは違うポイントを理解して覚えましょう。

1. カベルネ・フラン

ワインラベル
ワイン名
シノン・レ・パンセ・ド・パリュ
産地
フランス、ロワール地方
生産者
ドメーヌ・ド・パリュ
収穫年
2011または2012年(画像は2011年のものです)
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
3,100円
アルコール度数
12.5%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

カベルネ・フランは、応用品種の中で最も良く出題される品種です。フランス、ロワール地方のシノン、ブルグイユ、トゥーレーヌといったAOCのものが出題されます。ソムリエ協会教本で確認してみてください。

試験に出される典型的なカベルネ・フランは、発酵をステンレスタンクで行い、熟成はステンレスタンクまたは旧樽で行った、新樽熟成の香りの無いものです。ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンと似たワインですが、もう少し色が淡く、紫がかった赤色となります。また、ロワール地方のカベルネ・フランは、ブドウが完熟しない場合にはピーマンやシシトウのような青臭い野菜香が出ることが多く、これが良い手がかりとなります。

トレーニングのポイント

ボルドーの安価なカベルネ・ソーヴィニヨンに良く似た風味を持っています。しかし、

  • 色が少し淡く、紫がかっていること
  • 新樽熟成の香りが全くないこと
  • 青臭い野菜香があること

というポイントに注意してください。このことに気づけばカベルネ・フランを見分けることができるようになります。

また、このワインのような青臭い香りは、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では「シダ」と表現されます。良くわからない方はスーパーでピーマンとシシトウを買ってきて、ちぎって香りを嗅いでみましょう。

これは、メトキシピラジンという物質が出す臭いです。この青臭い香りはカベルネ・フラン特有の臭いではありません。気温が低い産地または収穫年の赤ワイン全般にみられる臭いです。しかし、ロワールのカベルネ・フランにはしばしばこの香りが感じられますので、試験では有力な手がかりとして使えます。

2. メルロ

ワインラベル
ワイン名
シャトー・モンペラ
産地
フランス、ボルドー地方、AOCコート・ド・ボルドー
収穫年
2012年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
4,400円
アルコール度数
13.5%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

メルロは、フランスのボルドー地方産か、米国のカリフォルニア州産のワインが出題されるでしょう。ここてはまずフランスのボルドー地方のものを選んでみました。

ボルドー地方のワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランなどがブレンドされたワインが多いわけですが、ブレンドの場合は、試験では最もブレンド比率の高い品種が正解となります。よってメルロが出題される場合、ボルドー地方ならメルロのブレンド比率が50%以上になることが多いAOCサンテミリオンなど、右岸地区のAOCのワインが出題されると考えてください。

メルロはカベルネ・ソーヴィニヨンと少し似たワインが多いのですが、これといった風味の特徴が乏しく、専門家の間でもブラインドテイスティングで当てることが最も難しい品種と言われています。そのため、無理にこの品種を当てる必要はありません。

二次試験の解答用紙の品種の欄の選択肢に、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロの両方がある場合には、迷ったら無理をせずカベルネ・ソーヴィニヨンを選ぶことをおすすめします。外しても品種以外の項目はだいたい合いますので十分合格できます。しかし、解答用紙の品種の欄の選択肢にカベルネ・ソーヴィニヨンが無い場合には、下記のポイントに注意しながらメルロを考慮に入れてください。

トレーニングのポイント

カベルネ・フランと同様に、カベルネ・ソーヴィニヨンに良く似た風味を持っています。しかし、方向性がカベルネ・フランとは逆です。

  • 甘い新樽熟成の香りが強くあること
  • 甘い果実、特にジャムの香りが強くあること

というポイントに注意してください。つまり、カベルネ・フラン < カベルネ・ソーヴィニヨン < メルロ という順番で甘く柔らかく濃厚な風味となります。

3. ガメ

ワインラベル
ワイン名
ボージョレ
産地
フランス、ブルゴーニュ地方
生産者
ポール・ボーデ
収穫年
2013年
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
1,700円
アルコール度数
12.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

応用品種の最後はガメです。もちろんフランスのボージョレが出題されます。ガメは特徴がはっきりしていますので、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策では、必ず飲んでおくべきワインの一つです。

試験に出される典型的なワインは。発酵、熟成ともにステンレスタンクで行ったものです。また一般的にはマセラシオン・カルボニック法で醸造されます。マセラシオン・カルボニック法についてはソムリエ協会教本の酒類飲料概論、ワインの醸造の項をごらんください。

マセラシオン・カルボニック法により、キャンデーやバナナを思わせるような独特の香りが生まれ、これが良い手がかりとなります。しかし、マセラシオン・カルボニック法を用いていないボージョレはピノ・ノワールに良く似たワインとなり、見分けが付きにくくなります。分からないときは無理せずピノ・ノワールと回答しましょう。それでも品種以外はだいたい合いますので十分に合格できます。

なお、試験に出るようなガメに樽香が感じられることは決してありません。樽香のあるボージョレもありますが、そのようなワインは例外的です。試験ではもし樽香が感じられたら、それはガメではなくピノ・ノワールだと考えましょう。

トレーニングのポイント

このワインが持つ、ストロベリージャム、キャンデー、バナナの香りを覚えてください。一度飲んだら忘れられないと思います。また、色合いにも注目してください。ピノ・ノワールよりも紫が強くあざやかな赤色です。

ガメは、ピノ・ノワールとの区別ができるかどうかが鍵となりますので、比べてみると良いと思います。ピノ・ノワールはラズベリーの香りが強く出ますが、ガメはストロベリーの香りが強く出ます。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

お近くに適当なワインショップが無い方は、プレミアムワイン専門店「オペラ」で全く同じワインを販売しています。ワイン受験.comの作者、山崎和夫が作成した模範解答付きです。