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フライトNo.11 白応用3品種

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、白はシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランという3つの基本品種をきっちり区別できれば、よほど運が悪くない限り合格できます。他の難しい品種まで当てる必要はありません。

しかし、その他の応用品種ももちろん出題されます。だいたい出題の3本に1本が応用品種です。時間のある方はこれらの品種も練習しておけば、より合格の可能性が高まります。

白の応用品種で出やすいのは、

  1. ミュスカデ
  2. ゲヴュルツトラミネール
  3. シュナン・ブラン

の3つの品種です。このフライトでは、作者がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなスタイルのワインを厳選してみました。それぞれの品種について最も試験に出やすいスタイルのものを飲み、基本品種とは違うポイントを理解して覚えましょう。

1. ミュスカデ

ワインラベル
ワイン名
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ
産地
フランス、ロワール地方
生産者
ドメーヌ・ド・レピネ(アルベール・バックロー)
収穫年
2013年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
1,800円
アルコール度数
12.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

ミュスカデは、応用品種の中で最も良く出題される品種です。フランス、ロワール地方の「ミュスカデ」から始まるAOC名のものが出題されます。ソムリエ協会教本のフランス、ロワール地方ペイナンテ地区の項をごらんください。

試験に出される典型的なミュスカデは、発酵と熟成の両方をステンレスタンクで行い、新樽の香りは全く無く、シュル・リーというやり方で熟成を行ったものです。シュル・リーについては、ソムリエ協会教本の酒類飲料概論、ワインの醸造の項をごらんください。

シュル・リーによってイーストの臭い(食パンの香り)、還元香(硫化水素、つまり、ゆで卵、温泉の臭い)、そして微発泡が感じられることがあります。その場合には良い手がかりとなりますが、近年のミュスカデはあまり特徴の無いものも多く、そうすると見極めは難しくなります。

トレーニングのポイント

このミュスカデにはわずかですが食パンのような香りがあり、それが手がかりとなります。まずはそれが確認できるかどうか確かめてみましょう。香りの感じ方には個人差があるため、確認できる人とできない人がいるはずです。確認できればそれが最も良い見分け方です。

確認できないときは、他のやり方でこのミュスカデを、リースリングやソーヴィニヨン・ブランと比較して、区別がつけられるようになってください。このワインのドライな感じ、特徴のなさに注目すると良いと思います。リースリングもソーヴィニヨン・ブランも特徴のはっきりした品種ですが、そうではない特徴の無さ具合をミュスカデの特徴ととらえると良いと思います。

最後にこのミュスカデを、樽香の無いシャルドネ、特にシャブリと比較してみましょう。樽香の無いシャルドネも特徴が無いワインですが、酸味の強さが違います。試験に出るシャルドネは、ほぼ全てマロラクティック発酵を行い、酸味をまろやかにしたワインです。一方でミュスカデはマロラクティック発酵を行いませんので酸味が強くなります。つまり両者は酸味の強さが大きく違うのです。

まとめると「特徴の無さ」と「酸味の強さ」がポイントとなります。

2. ゲヴュルツトラミネール

ワインラベル
ワイン名
アルザス・ゲヴュルツトラミネール
産地
フランス、アルザス地方
生産者
ピエール・スパー
収穫年
2012または2013年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
3,500円
アルコール度数
13.5%
このワインの入手方法
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ゲヴュルツトラミネールは、応用品種の中では2番目に良く出題されます。フランス、アルザス地方産とドイツ産がありますが、試験にはフランス産が出題されるでしょう。試験に出される典型的なゲヴュルツトラミネールは、発酵と熟成の両方をステンレスタンクで行い、樽香は無く、ややアルコール度数が高めの濃厚なタイプです。

とても特徴の強い品種なので、出題された場合には多くの受験者が正解します。そのため、応用品種ではありますが、ぜひ特徴を覚えておきたい品種です。作者は、日本に安定して輸入されている大手生産者のものを何本も試飲してこれを選びました。とても典型的な味わいで、いかにも試験に出そうな1本です。これでこの品種をマスターしましょう。

トレーニングのポイント

このワインが持つ、ライチとマスカットの派手な香りを覚えてください。一度飲んだら忘れられないと思います。味わいはややアルコールのボリュームが大きめで厚みのある感じです。

ライチの香りがよく分からない場合は、実物を食べてみましょう。ライチの香りは、ワインテイスティングで重要な香りの一つです。冷凍のものが一番香りがよく分かります。

なお、よく似た香りの品種にヴィオニエがありますが、樽香の有無で判断すると良いと思います。ゲヴュルツトラミネールは新樽熟成されることはまずありませんので、樽香はしません。しかし、ヴィオニエはしばしば新樽熟成されますので、多くのワインに樽香があります。また、そもそもヴィオニエが出題されることはめったにありませんので、あまり深く考えず、この香りがしたらゲヴュルツトラミネールと答えても、試験には十分に合格できます。

3. シュナン・ブラン

ワインラベル
ワイン名
ヴーヴレ・セック
産地
フランス、ロワール地方
生産者
ヴィニョー・シュブロー
収穫年
2013年
インポーター
株式会社モトックス
一般的な小売価格(税抜)
2,600円
アルコール度数
12.5%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

シュナン・ブランは、フランスのロワール地方産、サヴニエール、ヴーヴレ、モンルイといったAOCのワインが出題されます。ソムリエ協会教本をごらんください。これらのAOCは、辛口〜甘口まで幅広い味わいのワインを生産できるAOCで、ブドウの熟度が高くなった年には甘口が、高くならなかった年には辛口のワインが生産されます。

試験に出される典型的なスタイルは、完全な辛口では無くわずかに甘いタイプです。市場にもこの味わいのものが一番多く出回っています。そのため、このフライトでもわずかに甘いタイプを選びました。とても典型的な味わいで、いかにも試験に出そうな1本です。これでこの品種をマスターしましょう。

なお、試験に出されるシュナン・ブランのワインに樽香があることはまずありません。新樽熟成の香りは無い品種だと考えてください。

トレーニングのポイント

まず飲んでみてください。わずかに甘いのが分かりますか? これが最大の手がかりです。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験で出題されるワインでわずかに甘いのは、

  • ドイツのリースリング
  • フランスのシュナン・ブラン

のどちらかだと判断すると良いと思います。そして、両者の見極めはアルコール度数です。ドイツのリースリングでわずかに甘いものは、たいていアルコール度数がとても低く8%程度です。一方でフランスのシュナン・ブランの場合には12%程度あります。ここで区別しましょう。並べて比べてみると良いですよ。

また、シュナン・ブランの香りはカリンやオレンジ・マーマレードの香りとハチミツの香りと表現されます。カリンは重要な香りなので、よく分からない方はハチミツ漬けのものを食べて覚えましょう。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

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