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フライトNo.1 白基本3品種 基本編

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験対策ワインセット

ワインテイスティングの世界では、何種類かのワインをセットで比較テイスティングする事を「フライト」とよびます。これからフライトNo.1からNo.12まで順番に練習していきます。最初のフライトでは、白の基本3品種、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランをフランスワインで練習しましょう。

シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランといってもピンからキリまでありますが、作者がソムリエ、ワインエキスパート二次試験に出そうなものを厳選してみました。ワインスクールに通っていない方や独学でやっている方は、まずこのフライトのワインを飲んでみてください。そして「こういうのが試験に出るのだ」ということを理解しましょう。

1. シャルドネ

ワインラベル
ワイン名
プイィ・フュイッセ・レ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・デ・クレ
産地
フランス、ブルゴーニュ地方
生産者
ドメーヌ・マンシャ・ポンセ
収穫年
2014年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
4,600円
アルコール度数
13.0%
このワインの入手方法
このページの末尾をごらんください

新樽熟成に由来する甘く香ばしい香り、つまり樽香のある、典型的なブルゴーニュのシャルドネです。ブルゴーニュのシャルドネといえばムルソーやピュリニー・モンラッシェが有名ですが、あまり高価なものは試験には出ません。また逆に安価すぎるものも品種の個性が薄れてきますので試験には出ません。

ここでは、ブルゴーニュ地方、マコネ地区のプイィ・フュイッセを選びました。そこそこ安価で典型的なブルゴーニュのシャルドネの味わい、いかにも試験に出そうな1本です。

トレーニングのポイント

多くのワインスクールでは、このようなシャルドネワインを「まず基本の一本」として練習します。ワインスクールに通っていない人は、まずこれを飲んでみてください。そして、こういうシャルドネが試験に一番出るのだ、と理解しましょう。

シャルドネは、その品種を特徴づけるような個性的な香りはありません。ニュートラルな風味です。そのため、ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、テイスティングコメントでしばしばシャルドネワインの香りの印象は「ニュートラル」と表現されます。覚えておきましょう。

これは、後述のリースリングとソーヴィニョン・ブランが、それぞれ個性的な香りを持っているのと対照的です。そして、シャルドネはほとんどの場合、マロラクティック発酵が行われますので酸味がまろやかになります。また、シャルドネは新樽で熟成されたものが多くあり、バニラビーンズや焙煎されたコーヒー豆の香りが感じられます。

ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、白ワインで樽香がしてまろやかな味わいだったら、95%以上の確率でシャルドネだと思えば間違いありません。

そのため、樽香がわかるかどうかは、試験では重要なテクニックです。良くわからない方は本物のバニラビーンズの香りを嗅いで覚えましょう。樽香の正体はヴァニリンという物質で、バニラビーンズに含まれています。白ワインの場合、これに焙煎されたコーヒー豆の香りが混ざったようなものが樽香です。グラスの中にバニラビーンズとコーヒー豆を入れて香りを嗅いでみましょう。良くわかりますよ。

2. リースリング

ワインラベル
ワイン名
アルザス・リースリング
産地
フランス、アルザス地方
生産者
シャルル・スパー
収穫年
2014年
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
2,600円
アルコール度数
12.5%
このワインの入手方法
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リースリングは、フランス、ドイツ、新世界産のものが出題されますが、試験に最もよく出題されるのはフランスのアルザス・リースリングです。素晴らしいワインを造っている小さな生産者が何軒もありますが、シャルドネ同様あまり高価なものは出題されません。

作者は、日本に安定して輸入されている大手生産者のものを何本も試飲してこれを選びました。すっきりとしたとても典型的な味わいで、シャルドネとは対照的です。いかにも試験に出そうな1本なので、まずこれをマスターしましょう。

トレーニングのポイント

シャルドネとリースリングを間違えなく区別できるようになる事は、二次試験合格のための最低条件の一つです。テイスティングに自信のない方は、このフライトのシャルドネとリースリングを繰り返し比較して、体で覚えてください。違いを言葉で表現できるようになる必要はありません。自分自身の感覚の中で違いがわかるようになれば十分です。

まず、リースリングは新樽で熟成されることはまず絶対にありません。高価なものは古樽で熟成されることがありますが、試験に出るようなものはまず間違いなくステンレスタンクです。そのため樽香がすることはありません。もし前述のバニラビーンズの香りがしたら、それはリースリングではないな、と考えましょう。

リースリングを特徴づける香りは簡単に言うと、花の香りと石油の香りです。花の香りはモノテルペンという果皮に含まれている物質に由来し、リースリングには他の品種よりもこれが多く含まれているのです。これはワインが若い時に多く、熟成すると少なくなり、代わりに石油香が強くなります。そして、リースリングには常にシャープで強い酸味があります。

あまり難しく考えなくても大丈夫です。ソムリエ、ワインエキスパート二次試験では、白ワインで、樽香が全く感じられず、その代わり何となく花のような香りが感じられ、そしてシャープな酸味が感じられたら、かなりの確率でリースリングだと思えば間違いありません。

このあたり、文章を読むだけではなく、必ずグラスを並べて比較してみましょう。また、各ワインを小ビンに詰めて保存しておき、日を改めて何度も比較しましょう。そうすれば誰でも違いが分かるようになります。

3. ソーヴィニョン・ブラン

ワインラベル
ワイン名
サンセール・レ・ベル・ダム
産地
フランス、ロワール地方
生産者
ジットン
収穫年
2014年(画像は2012年のものです)
インポーター
大榮産業株式会社
一般的な小売価格(税抜)
3,900円
アルコール度数
12.5%
このワインの入手方法
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ソーヴィニョン・ブランは、フランスまたは新世界産のものが出題されますが、試験によく出題されるのはフランス産です。また、フランス産の中ではロワール産とボルドー産がありますが、ロワール産の方がよく出題されます。

試験に出される典型的なソーヴィニョン・ブランは、発酵をステンレスタンクで行い、熟成に新樽を使わないタイプです。条件を満たすものの中から作者が試験に出そうな1本を選びました。

トレーニングのポイント

シャルドネとリースリングを間違いなく区別できるようになったら、次はシャルドネとソーヴィニョン・ブランを間違いなく区別できるようになりましょう。

試験に出るシャルドネは、ほぼ全てマロラクティック発酵を行い、酸味をまろやかにしたワインです。一方でソーヴィニョン・ブランはマロラクティック発酵を行いませんので酸味が強くなります。つまり両者は酸味の強さが大きく違うのです。このポイントに気づけば、両者を間違いなく区別できるようになると思います。

そうしたら今度は、リースリングとソーヴィニョン・ブランを区別できるようになりましょう。リースリングとソーヴィニョン・ブランは、どちらも酸味が強く、酸味の強さではなかなか区別できません。

ポイントは、香りの違いをとらえる事です。ソーヴィニョン・ブランには、独特の強い香りがあります。グレープフルーツ、パッションフルーツ、青い草のような香りです。一方でリースリングには、花の香りや石油香とよばれる香りが感じられ、香りの質に違いがあります。ぜひグラスを並べて比較してください。

なお、これらの香りをプロのソムリエのように格好良く表現できる必要はありません。二次試験のコメントはマークシート方式なのでコツがわかれば簡単です。表現できなくても、頭の中で品種の違いを区別できるようになれば、二次試験は合格できます。

このページで紹介したワインの入手方法

大きなワインショップに行き、ワイン名、生産者、収穫年、インポーターを告げて取り寄せてもらいましょう。または、ネットで検索して買っても良いでしょう。

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